関東地区例会開催のお知らせ(7月12日(日)於上智大学)

東南アジア学会会員各位
東南アジア学会関東地区委員から、7月12日(日)に上智大学で開催される関東地区例会についてお知らせします。対面とオンラインの両方での開催となりますので、お時間にご都合のつく方はぜひご参加ください。
発表者:川邊 徹(上智大学 アジア文化研究所共同研究所員)
コメンテーター:川本佳苗(慶應義塾大学 訪問研究員)
発表概要:「ビルマ式社会主義思想再考(1962-1988):中道を軸とした国家によるナショナリズム形成の試み(人と環境の相関関係理論と「弁証的中道法」の分析を中心に)」
この研究では、ビルマが本格的な国家建設期に入った1962年から1988年まで行われたビルマ式社会主義で、ナショナリズム、社会主義、仏教という三つの中心概念がいかなる論理構成で一つの思想哲学体系として組み立てられたか、という問いへの探究を試みた。それは、ビルマの国家形成やナショナリズム形成に通底する特徴として、対立や矛盾関係という常なる変化の構図の中で両極いずれかへの埋没を避け、自らの思想をつくりあげようとする努力の過程としてとらえることができる。そして、相関性と中立性がビルマ式社会主義の思想的核心として特徴づけられることをテキストに基づく思想分析により実証を試みた。まず英国植民地下にあった20世紀初頭から独立運動期を経て、独立後に追究されたナショナリズムの特徴をアウンサン、ウー・ヌ、ビルマ社会党の政策から抽出。1950年代からの冷戦期、マルクス主義の唯物論に対する仏教や人間に価値を置いた論争に着目した。続く1962年からのビルマ社会主義計画党による思想形成は、仏教が重視する人間に着目しつつも、科学的かつ世俗的社会主義思想を融合させる思想的努力がなされた。そこでは独立闘争期に持ち込まれた弁証法思想がビルマ独自の「弁証的中道法」として昇華され、両極を調整しながら理想への到達を図る実践思想として構築された。この思想は、米ソをはじめとする超大国間で冷戦が深まる世界の中で中立外交となり、ビルマは平和と植民地解放を唱え、思想と政策の実践に取り組んだ。
開催スケジュールは、以下になります。
1.開催日時:7月12日(日)14時~16時
13:40 開場 (オンラインは、13:50頃よりZoomミーティング入室開始予定)
14:00 開始
14:00~15:00 発表
15:00~16:00 休憩、コメント、質疑応答等
2.会場
上智大学2号館6階615a会議室
3.オンライン
Zoomミーティング
*登録が必要です。登録すると折り返しZoomミーティング情報が送付されます。
多くの方のご参加をお待ちしています。
東南アジア学会地区担当(関東)
委員:加藤久美子、川邊徹/理事:丸井雅子
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