東南アジア学会会員各位
東南アジア学会オンライン例会を、 以下の通りご案内申しあげます。
皆様のご参加をお待ちしております。(要参加登録)
日時:2024年11月16日(土)15:00-16:40( 14:55頃オンライン入室開始予定)
[発表]15:00-16:00
発表者:澤邉日奈太氏(名古屋大学大学院博士前期課程修了)
発表題目:「18世紀チェントゥンの近世化」
発表要旨:
2023年度名古屋大学大学院に提出した修士論文に基づく本研究 は、 現在のミャンマー連邦シャン州東部に20世紀半ばまで存在した有 力なムアン国家の一つであるチェントゥン(チャイントゥン、 ケントゥンとも呼称される)の歴史を研究対象としたものである。
18世紀の東南アジア大陸部では大きな戦乱と変革を経験した。 西部ではコンバウン朝ビルマが、 中央部ではラタナコーシン朝シャムが、 東部では阮朝ベトナムが成立し、 これら三大国はそれぞれミャンマー・タイ・ ベトナムといった現在の国民国家の原型となったとされている。 しかしながら、 大国の拡張の影で中緬国境地帯のムアン国家においても近世化とも いえる現象が起こっていた。「華人の世紀」 を背景としたチェントゥンへの中国人商人の流入や副葬品の急増、 チェントゥン北部の小規模なムアン国家ムンヤーンへの勢力拡大と いった経済的、政治的な変化だけでなく、年代記や法典の編纂・ クン族のサンガのビルマ族のサンガから独立などといった文化的な 面でも18世紀のチェントゥンは大きな変革を経験しており、 本論文ではこれらの現象をチェントゥンの近世化と位置づけた。
本研究で主張するチェントゥンの近世化論は、 従来静態的に捉えられがちであったシャン文化圏の歴史研究だけで なく、 東南アジア大陸部の時代区分論においても新たな指標を与えること ができる。
[コメント]16:00-16:10 飯島明子氏(東洋文庫・研究員)
[質疑応答]16:10-16:40
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以上です。
東南アジア学会地区担当理事
小座野八光、佐久間 香子、篠崎香織、菅原由美、関 恒樹、丸井雅子
reikai30-sea[atmark]ml.rikkyo.ac.jp