第263回東南アジア学会中部例会(2026/1/24)の御案内

第263回中部例会の御案内です。
今回は、愛知大学国際コミュニケーション学会との共催で、下記の要領で開催いたします。

多くの方々の御来場をお待ちしております。

中部地区担当・加納

日時:2026年1月24日(土)14:00~16:30
会場:愛知大学「車道キャンパス」(!)コンベンションホール
(〒461-8641 名古屋市東区筒井2丁目10-31)
(ココ重要→新幹線の名古屋駅からすぐの「名古屋キャンパスではない」(!)ので、御注意ください。)

https://www.aichi-u.ac.jp/guide/access#b-407290
名古屋市営地下鉄 桜通線「車道」駅下車 1番出口より徒歩約2分
またはJR中央本線「千種」駅下車 徒歩約8分

共催:愛知大学国際コミュニケーション学会

タイトル:「メコン川流域に生きる歌師文化の現代的意義を問う」

要旨:
メコン川流域には、多様な民族と文化が交錯しており、そこで活動する歌師(吟遊詩人)は、言葉と音楽を媒介として共同体の歴史・神話・価値観を継承してきた。本シンポジウムでは、中国雲南とタイとラオスのチャーン・カプ、タイ東北部とラオスのモーラム、北タイ(ラーンナー)のチャーン・ソーを取り上げ、地域ごとの歌師の営みを比較しながら、社会的役割や伝承方法、現代化の影響を多角的に検討する。特に、口承文化が観光やメディアを通じて変容する現状、若手歌師の育成、宗教儀礼や地域アイデンティティとの関係に注目する。さらに、国境を越えた文化交流の可能性を、現代社会特有のオンラインネットワークの形成という観点から議論し、メコン川流域における歌師文化の持続と再生の方策を探る。

報告タイトル・報告者:
1.「タイ・ルーの移住とカプ・ルーの変化──国境を超えた歌師(チャーン・カプ)の動態」馬場雄司(京都大学東南アジア地域研究研究所)
2.「モーラム歌師の世代継承と芸能経営──オンラインネットワークの展開を中心に」平田晶子(愛知大学)
3.「「チャーン・ソーであること」の再構成──北タイ・ソー芸能における歌師形成とその媒介環境の変容」伊藤悟(国際ファッション専門職大学)
4.コメント:田森雅一(愛知大学)

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