ミャンマー人芸術家による京都芸術センター企画展 「当意即妙―芸術文化の抵抗戦略」のお知らせ

入場には以下のURLhttps://www.kac.or.jp/events/34900/からWeb予約を必ずしてください。

ミャンマーで起きたクーデター以降に生じたアート、映画、音楽など、さまざまな文化実践から生きる希望を見出し、政治・社会的困難と文化のあり方を考えるための展覧会。 Co-program2023カテゴリーB採択企画

出展作家|Masking/Unmasking Life、3 AM Performance Art Collective、WART、ドキュ・アッタン、Yangon かるた
主催|居原田遥、京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
入場無料・予約不要


当意即妙(とういそくみょう):その場にうまく適応したすばやい機転。当座の機転。仏語の「当位即妙」が語源とも言われている。

人は誰しも、生きていくなかで、予期せぬ出来事や困難に直面します。それは当たり前だった日常や穏やかな生活が壊れてしまうようなものかもしれません。
それは、社会の大きな力によって引き起こされ、自分一人の力では、どうにも解決できないかもしれません。そうしたときに、すばやく、的確に、自分の出来ることで「なにか」する。絶望的な状況に対して、ユーモア溢れる、希望となるアクションを起こす。アートをはじめとする文化実践(Cultural Practice)には、そうした現実――絶望的な世界――に対し、未来のための「一手」となる可能性があると信じています。
2021年2月、ミャンマーではクーデタが起こりました。それは、さまざまなかたちの暴力を生み出しました。そうした暴力は、いまなお人々を、そして人々が願う希望や平和を脅かしています。しかし、そこには抵抗を示し戦い続け、願いや想いを声にし、あるいは言葉では表せない「なにか」を表現し続けているひとたちがいます。
そうした状況をふまえ、3つの目的を掲げます。

ひとつめに、ミャンマーのクーデター以降、さまざまな暴力と戦うひとたちともに。これからの方法を考えていきます。
ふたつめに、ミャンマーのクーデターがもたらした暴力やその実態を知ること、そしてそこで希望となるひとびとにあまり出会う機会がなかったひとたちとともに。知らないことから導き出す新しい希望を考えていきます。
みっつめに、アートをはじめ文化実践(Cultural Practice)を通じて、絶望的な世界や社会的・政治的課題や困難と向き合い、それらを活用・応用したいと思うひとたちともに。世界と向きあう方法―戦略―を見出していきます。

そして、あらゆる人たちと共に思考するための機会となることを目指します。

居原田遥(本展企画者)抜粋

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