九州地区例会(2/18)

東南アジア学会会員各位

九州地区例会では、以下の要領で公開研究会を実施します。奮ってご参加ください。会員以外の方も歓迎します。
参加を希望される方は、案内の最後にあるGoogleフォームからお申し込みください。

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東南アジア学会九州地区例会 公開研究会
「インドネシア人帰還移民の再統合:日本と台湾の事例から」

【開催要領】
日時:2024年2月18日(日)14:00-16:30
会場:北九州市立大学北方キャンパス
厚生会館2階カンファレンス・ルーム2
〒802-8577 北九州市小倉南区北方4-2-1
https://www.kitakyu-u.ac.jp/access/kitagata.html
開催方式:対面のみ

【全体趣旨】
本研究会では、インドネシア人移住労働者のうち技能実習制度で来日し、インドネシアに帰還した人々を中心に扱う。移住労働に関する研究は多いが、帰還後に焦点をあてた研究は多いとは言えない。帰還後をとらえるために、これまでの調査から日本への渡航前、日本在住時、そしてインドネシア帰還後の流れで、技能実習生の再統合の多様性を明らかにする。

まずインドネシアから日本への「移住労働」候補者の渡航前のプロセスを示す。技能実習生や特定技能のほか経済連携協定(EPA)による外国人看護師・介護福祉士候補者の渡航前後の研修や体制の流れを整理する。さらに帰還を見据えた日本での技能実習生間のネットワーク構築、そして帰還後起業し10数年後には故郷に完全に同化しているケース、また送り出し機関を設立し技能実習生を再生産しているケースなどを紹介する。

さらに比較の視点から、同じくインドネシアからの労働者を多く受け入れている台湾での移住労働制度を紹介する。

折しも日本では、技能実習制度の廃止と新制度への移行が現実化している。こうした背景のもとで本研究会では、インドネシアに帰還した人たちのインドネシア社会への再統合をめぐる諸相を踏まえるとともに、台湾の移民政策とも比較検討しながら、インドネシアからの移住労働候補者のキャリア形成に寄与しうる受け入れ枠組みを日本がどのように構築していけるのかを考える。

*本研究会は、科学研究費(基盤研究C)「インドネシア人帰還移民の再統合における労働経験の意味-移住先での労働者層別分析」(研究代表者:中谷潤子 課題番号21K12395)の助成を受けたものです。

【プログラム】
趣旨説明 中谷潤子(大阪産業大学)
発表1 中谷潤子
「インドネシアからアジアへの送り出し:語学研修に注目して」
発表2 平野恵子(横浜国立大学)
「目的国でハブになるということ:定住したインドネシア人元技能実習生が構築するネットワーク」
発表3 山口裕子(北九州市立大学)
「帰還・起業・技能:インドネシア人元技能実習生の『理想の再統合』をめぐって」
発表4 北村由美(京都大学)
「移住労働者が『顔』を持つ時:台湾における移住労働者受入れをめぐる変化を中心に」
コメント 巣内尚子(東京学芸大学非常勤講師)
全体討論

【参加申込方法】
参加を希望される方は、下記Googleフォームからお申し込みください。
※懇親会の申し込み受付は2024年2月10日(土)までといたします。
参加登録Googleフォーム:
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdIlMor3euob-iuR2PJr3nz-9vt9DRl9BpA_TnASZqvhK8HEQ/viewform

問い合わせ先:九州地区委員 山口裕子
hyamaguchi [atmark] kitakyu-u.ac.jp

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九州地区理事 篠崎香織(北九州市立大学)

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