同志社大学人文科学研究所第106回公開講演会 越境者をめぐる<故郷>と<境界>:個の物語から考える

同志社大学人文科学研究所第106回公開講演会
越境者をめぐる<故郷>と<境界>:個の物語から考える

■日時:2023年7月8日(土)午後13:30~17:00(開場13:00)

■会場:同志社大学良心館407室(来場定員50名)またはZoom (約80名)

京都市営地下鉄烏丸線「今出川」駅 1 番出口から徒歩1分

■対象:学生・一般

■参加無料・要申込(締め切り7月6日)https://forms.office.com/r/gQDEMh6vKA

■主催:同志社大学人文科学研究所

https://jinbun.doshisha.ac.jp/event/2023/0609/event-detail-29.html

■共催:同志社大学人文科学研究所第21期17研究「コミュニティの維持をめぐるつながりと境界の動態に関する比較研究―人の移動・交渉・葛藤」

研究会ウェブ  https://www.border-doshisha-lan-wk.com/

■後援:地域研究コンソーシアム(JCAS)

本講演会では、地域と地域、人と人のかかわりについて、境界を越える越境者の視点から展望することで、彼らにとって境界とは何か、彼らにとって故郷とは何かについて、「個をめぐる生の物語」から描き出す。故郷と帰属をめぐる重層性の課題を追究し、ある特定の地域との関わりのなかで、越境者が〈何をしたか〉といった出来事とその因果関係にのみ関心をもつのではなく、人びとが自己をめぐるさまざまな他者との関係性のなかで、〈如何に生きたか〉に軸足をおき、その「生」の営みを多角的に明らかにする方向性へと扉を開く。人類学者と歴史学者がそれぞれのフィールドで対話した越境者の語りを通して、為政者や国家による「大きな物語」の脱中心化を促し、国民国家においていまなお、新たな「生」の余白と対話の場を生成しつづける越境者の実践をたどっていく。

■プログラム:

第1部:個別発表[13:30~15:40]

13:30 開会・挨拶・趣旨説明

・中山大将(釧路公立大学経済学部)

「慰霊碑が語ること語らないこと―日ソ戦争が生み出した樺太住民の故郷喪失」

・下條尚志(神戸大学国際文化学研究科)

「小さな歴史」から「大きな歴史」を問い直す―ベトナム多民族混淆社会の一家族から考える20世紀」

・王柳蘭(同志社大学グローバル地域文化学部)

「中国ムスリムの末裔・パンロン人たちの声―雲南・ミャンマー・タイを越えて」

・村橋勲(静岡県立大学国際関係学部)

「故郷とアイデンティティを希求する―ウガンダにおける南スーダン人の経験と語り」

第2部:総合討論・コメント[15:50~17:00]

■司会:

王 柳蘭

■コメンテーター:

山田孝子(京都大学名誉教授)

■お問い合わせ先: 同志社大学人文科学研究所

TEL:075-251-3940 Email: ji-jimbn[atmark]mail.doshisha.ac.jp

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