東南アジア学会員のみなさま
中四国地区例会担当理事の関恒樹です。以下の要領で、中四国地区例会を開催いたします。皆様の積極的なご参加をお待ちいたしております。
【プログラム】
第一発表
発表者:アンディ ホリック ラムダニ(ソシエタス研究所)
発表題目:インドネシアから日本への若年人材移動の新たな展開――送り出し・受け入れ・帰国をめぐる制度変容と育成就労制度への示唆
発表要旨:2027年に技能実習制度から育成就労制度への移行が予定されるなか、日本とインドネシアを結ぶ人材移動は大きな転換期を迎えている。本報告では、インドネシア各地で実施してきた政府機関、送り出し機関、日本語教育機関、大学、受け入れ企業、帰国した元技能実習生・特定技能人材への継続的なフィールドワークをもとに、「送り出し」「受け入れ」「帰国・再統合」を一体的なプロセスとして捉え、その実態と課題を検討する。近年、インドネシアでは政府主導に加え、大学や地方自治体、民間企業など多様な主体が海外人材育成に参入し、送り出しの仕組みが急速に変化している。一方、受け入れ地域での支援や帰国後のキャリア形成には依然として課題が残る。本報告では、制度や政策のみならず、日本での就労経験が若者のライフコースや地域社会に与える影響にも着目し、育成就労制度への移行が日・インドネシア間の人材循環に与える影響と、今後の持続可能な国際人材協力のあり方について議論する。
コメンテーター:島上宗子(愛媛大学)
第二発表
発表者:小池誠(桃山学院大学)
発表題目:台湾で働くインドネシア人ムスリム:活発化する宗教活動
発表要旨:台湾では東南アジアのインドネシアやベトナムから来た多くの移民労働者が社会を支えている。報告者は2010 年から台湾で働くインドネシア人の人類学的な調査を始めた。当初は住込みで高齢者の介護に従事する女性労働者の聞取り調査が中心であったが、調査の焦点は次第に台湾にあるモスクの調査に移った。2010年にはインドネシア人が創建したモスクはなく、金曜礼拝では既存の中華系モスクに集まっていた。2013年からインドネシア人によるモスク建設が進み、2026年には9モスクが確認できる。本報告では、ムスリムが少数派である台湾で、どのようにムスリムの宗教活動が発展してきたのか、その経緯と、台湾独特な歴史的な背景を明らかにしたい。調査対象となったモスクは、おもに中華系の龍岡モスク(桃園市)と台中モスク、そしてインドネシア系の南方澳モスク(宜蘭県)と花蓮アルファラー・モスク(花蓮県)である。また、インドネシアのムスリム団体ナフダトゥル・ウラマ(NU)の台湾 NU 特別支部(PCINU Taiwan)の活動も取り上げる。報告の最後に移民労働者、とくにムスリムの受入れに関して、台湾と日本の比較研究を試みたい。
コメンテーター:二階堂 裕子(ノートルダム清心女子大学)
【開催日時】2026年10月18日(日)14:00~17:30
【会場】岡山大学農学部3号館4階多目的室(岡山駅から岡山理科大学行きのバスで約10分、岡大西門で降りて歩いて5分ほど)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/access/access_4.html
https://www.okayama-u.ac.jp/user/agr/up_load_files/pdf/1117map.pdf
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/freetext/soumu-access_tsushima_all/file/tsushima_all.png
【スケジュール】
14:00~14:50 第一発表
14:50~15:05 コメント
15:05~15:35 質疑応答・ディスカッション
(休憩)
15:55~16:45 第二発表
16:45~17:00 コメント
17:00~17:30 質疑応答・ディスカッション

