カパル(インドネシア研究懇話会)第3回研究大会シンポジウム予報2

カパル(インドネシア研究懇話会)第3回研究大会シンポジウム予報2をお届けします。シンポジウムは、以下の報告者とコメンテーターをお招きして12月18日(土)午後に開催します。より詳しい内容については、https://kapal-indonesia-jepang.net/ の更新情報をご覧ください。

新型コロナ禍のため閉塞感が漂う状況であればこそ、その可能性と限界を含めて夢について考える機会になればと思います。大会はオンライン開催です。11月半ばにはプログラムや発表要旨とともに、参加申し込みの方法をカパル・ウェブサイトにてお知らせします。どなたでも参加可能です。多くの方の参加をお待ちしています。

シンポジウム企画担当・加藤 剛

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*シンポジウム・タイトル*

「~理想と現実のあいだで~ <ヌサンタラ>多島海の地に夢を追う」
「~Between Idealism and Realism~Dreaming dreams and trying to make them come true in Nusantara」

農村貢献型実習をめぐる「理想と現実」
――日・イ6大学連携プログラムで気づいたこと考えたこと――
島上宗子(愛媛大学/一般社団法人あいあいネット)

ここでいう連携プログラムとは、日本とインドネシアの6大学の学生が四国の農山漁村で夏に3週間、インドネシアの農山漁村で春に3週間、地域の課題解決を目指す活動に取り組みながら、共に時間を過ごし共に学ぶ農村実習です。本報告では、プログラムの実施経験から見えてきた「理想と現実」とその動態についてお話しします。

Dari Kの10年――これまでと、そしてこれから――
吉野慶一(Dari K株式会社)

2011年に設立されたDari Kは、チョコレート業界に潜む様々な課題を解決することを目的としたMission Drivenの会社です。過去10年間の活動の軌跡をお話しし(南スラウェシのカカオ栽培農家との協働はそうした活動のひとつです)、今まさに挑戦していることについてもお話ししたいと思います。

熱帯泥炭地の保全と植林事業の調和は可能なのか
――理想の模索と理想の実現に向けた12年間の挑戦の軌跡――
加藤 剛(PT. Wana Subur Lestari╱PT. Mayangkara Tanaman Industri)

十数年前、泥炭湿地の開発権取得が住友林業で議論された際、報告者を含む多くが取得に反対した。しかし2010年以来、報告者は住友林業と現地企業との2つの合弁会社の経営責任者として、西カリマンタンの熱帯泥炭地で国際環境NGOの理解を得られる形で植林事業を展開している。何が起こったのか・何を起こしたのかについてお話ししたい。

コメント
藤井宏和(PT. トアルコ ジャヤ)

PT. トアルコ ジャヤ社の45年に及ぶトラジャ地域でのコーヒー栽培と近隣コーヒー栽培農家との関係構築の経験、そしてわたし自身の2018年3月からの現場での駐在体験を踏まえて、報告者の方たちのお話にコメントをしたいと思います。

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