土屋健治著 『カルティニの風景』(1991)に関する研究会

京都大学東南アジア研究センター教授であられた土屋健治先生が書かれた『カルティニの風景』(1991)に関する研究会を開催いたしますので、多数のご参加をお待ちしております。

題目:没後30周年、2020年代における土屋健治作品の先端性:

感情史、パブリック・ヒストリー、そしてFieldNote Archive

報告者:大橋厚子(名古屋大学名誉教授、京都大学東南研・連携教授)

コメント:柳澤雅之(京都大学東南研)

    土屋先生の思い出とFieldNote Archiveの視点から

日時:2024年12月20日(金)15:00-18:00(報告:15:00-16:00)

場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室

Zoomを使用したハイフレックスで開催いたします。Zoom情報は12月19日夜から20日にかけて再送する案内メールをご覧くださいませ。

早いもので土屋先生がお亡くなりになってからもうじき29年になります。21世紀も四半世紀が過ぎた今、『カルティニの風景』が現在の歴史研究の最先端に位置づけ直せることを報告しますが、大橋の報告を前座として、土屋先生の思い出を語り合う機会になれば大変嬉しく存じます。なぜ大橋が急に?と思われる方も多いと思います。そのびっくり経緯は報告のなかでお知らせしたいと思います。

この研究会は京都大学東南アジア地域研究研究所GCR令和6年度課題8「『東南アジア型発展径路』概念の深化に向けたFieldNote Archiveの可能性:インドネシア・南スラウェシを事例として」の成果公表に向けての報告・意見交換の会です。本年度の作業をしているうちに(東南アジア学会関西例会6月報告)、21世紀の東南アジアが20世紀とは大きく違う世界になっていることを実感しました。少なくともインドネシアでは中央と地方の関係が変化してきており、中央と地方の関係を分析に入れ込まない限り発展経路論は成り立たないことが解りました。本報告は、この中央と地方の関係の変化を捉える作業の一部です。あわせて、もはや目を背けることのできない日本の人口減少・研究者減少による、今後の人文学のダウンサイジングの方策を考えるきっかけを提供いたします。

 

大橋厚子

名古屋大学名誉教授、京都大学東南研・連携教授

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