7月20日(土)~21日(日) 研究集会(九州地区特別例会)のお知らせ

下記の通り、来たる7月20~21日に、立命館アジア太平洋大学にて、研究集会(九州地区特別例会)を開催することになりました。多くのみなさまに、ご参集いただければと思います。

なお、報告タイトルは、まだいずれも仮題ではありますが、航空券や宿の手配の便宜を考え、現段階でのプログラムをお伝えすることにいたしました。別府は近年、観光客が戻ってきており、週末は宿の予約が難しい場合もあります。お早めにご予約いただくことをお勧めいたします。

確定版の報告タイトル、要旨などは、6月後半にお伝えする予定です。

—————- 記 ——————

東南アジア学会、研究集会(九州地区特別例会)プログラム(第一報)

1. 期日
2019年7月20日(土)、21日(日)

なお、この研究集会は、立命館アジア太平洋大学開学20周年事業の一環として、同学ムスリム研究センター(http://www.apu.ac.jp/rcaps/rcrcmc/news.html/)との共同開催です。

2. 会場(初日と2日目で、会場が異なる点にご留意ください)

7月20日(土):APUプラザ、2階、セミナールームAおよびB
〒874-0926 大分県別府市京町11
アクセス:http://oibc.jp/access/

7月21日(日):立命館アジア太平洋大学、B棟2階、RCAPS-A会議室
〒874-8577 大分県別府市十文字原1-1
アクセス:http://www.apu.ac.jp/home/contents/access.html/

3. テーマ:「身体のポリティクスとポエティクス」

本学会の会員による専門は、おしなべてヒトを扱う学問であると思われる。ヒトを対象にヒトが研究を進める以上、身体をめぐる議論は不可欠なテーマとなるだろう。すなわち、調査対象者の身体性が考察の対象となるのはもちろん、調査者もまた身体をもってフィールドと関わらざるをえない。さらに、東南アジアにおける(もしくは東南アジアに関する)インターネット環境の整備を考慮に入れれば、SNSを通じた調査者と調査対象者のつながりや、Google Mapsのストリート・ビューを利用した疑似的な調査地の踏査など、ヴァーチャルな身体や空間も議論の俎上に載せることが可能と考えられる。

このように「身体」を広く解釈するからには、「ポリティクス」および「ポエティクス」もまた、広く解釈する必要があるだろう。つまり、政治家や官僚の言動といった狭義の政治のみならず、日常にひそむ政治もまた、「ポリティクス」として分析しうる。そして「ポエティクス」も、詩や芸術だけでなく、文化全般の分析に当てはめうる語と考える。

以上のように「身体のポリティクスとポエティクス」を広義に解釈することにより、広範にわたる議論の場となる研究集会を開催したい。

4. 日程案(報告タイトルは、いずれも仮題)

7月20日(土)
14:00-14:15 開会の辞/趣旨説明

14:15-15:15 報告1
井口由布(立命館アジア太平洋大学)
「身体のポリティクスと「女性器切除」:マレーシアの事例から考える」

15:15-16:15 報告2
大形里美(九州国際大学)
「インドネシアにおける女子割礼の伝統と現代」

16:15-16:30 休憩

16:30-17:30 報告3
宮地歌織(九州工業大学)
「変容する女子割礼/女性性器切除:ケニア西部の農村部における事例より」

17:30-18:30 報告4 秋保さやか
(明治大学研究知財戦略機構島嶼文化研究所客員研究員、国立民族学博物館外来研究員)
「カンボジア農村における女性のライフコースの変容:月経経験に着目して」

19:30頃~ 懇親会(会場は、別府市街地の飲食店を予定)

7月21日(日)
9:45-10:45 報告5
伊賀司(京都大学東南アジア地域研究研究所連携講師)
「マレーシアにおけるセクシュアリティ・ポリティクスの誕生と変容?:矯正と予防に動く国家、スケープゴートにされ続ける性的マイノリティ」

10:45-11:45 報告6
日向伸介(大阪大学)
「冷戦期タイの都市空間とセクシュアリティ:パッタヤーを事例として」

11:45-12:00 閉会の辞

5. お問い合わせ先
立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部
笹川秀夫 sasagawa[atmark]apu.ac.jp

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