「2018年マレーシア総選挙を考える(3)」
日時 2018年9月30日(日) 午後1時~5時
場所 京都大学東南アジア地域研究研究所(稲盛財団記念館)213号室
https://kyoto.cseas.kyoto-u.ac.jp/access/
趣旨
1957年の独立以来はじめての政権交代をもたらした2018年5月の総選挙をどのように理解するかについて、マレーシアの国内外で多くの研究発表が行われている。
そこでは今回の総選挙の投票結果に合理的な理由を与えることが試みられるとともに、従来当然視されてきたマレーシア研究の枠組みの多くが今回の総選挙で有効性を失ったかに見える状況に対して、マレーシア社会を捉える方法の再検討も試みられている。
この研究会では、これまで長くマレーシア政治の基本とされてきた民族の政治およびそれを支える構造が今回の総選挙の前後でどのように変わりつつあるのかを考えるとともに、民族の政治に代わる枠組みとして州ごとの地域アイデンティティが意味を持ちつつある状況を捉えてみたい。
畝川報告では、民族政治をどう見るのかをトピックの1つとして、民族以外の話題も交えながら、マレーシアにおける選挙と民族について話題提供する。
篠崎報告では、ペナン州を事例として、今回の選挙前後に開発・災害・移民をめぐるNGOの活動や地方政党設立の動きが見られたことを従来のマレーシア政治の枠組みに照らしてどのように位置付けることができるかを検討する。
報告
1.畝川憲之(近畿大学国際学部)
「2018年マレーシア総選挙の争点と民族」
2.篠崎香織(北九州市立大学外国語学部)
「争点化する地方政治:2018年総選挙におけるペナン州を事例として」
当日は建物の正面入り口が施錠されています。建物南側の裏口に午後0時40分~55分にドア開け係が立つようにしますので、その時間帯に来るようにしてください。それよりも遅れた場合には075-753-9608(会場直通)までお電話ください。
関心がある方々の参加を歓迎します。