東南アジア学会第105回研究大会プログラム
日時: 2023年12月9日(土)・10日(日)
会場: 筑波大学
開催形態: 対面を重視したハイフレックス(オンライン配信はZoomで行います)
本大会は、筑波大学人文社会系との共催で実施します。
※ 大会オンライン参加マニュアル・総会オンライン参加マニュアル
※ プログラム全体のタイムテーブルはこちら(2023/12/4更新)
【1日目】 12月9日(土)
【A会場】2B411教室(Zoom Room 1)
9:15 開室
9:30-9:40 開会の辞 鈴木伸隆(会場校・筑波大学)
自由研究発表第1セッション[報告要旨]
司会: 鈴木 佑記(国士舘大学)
9:45-10:20 タイのスーフィズム:カーディリー教団の系譜とネットワーク
柴山信二朗(帝京平成大学)
10:25-11:00 現代クルーバーと北タイ村落の社会関係
山田実季(京都大学・博士課程)
11:05-11:40 タイ国カトリック信徒共同体を中心とした「知」の形成についての考察: チェンマイ県、ジョムトーン郡、メーポーン村における宗教/日常実践を事例に
木戸七彩(京都大学・博士課程)
【B会場】2B206・2B207教室(Zoom Room 2)
自由研究発表第2セッション[報告要旨]
司会: 松岡 昌和(大月短期大学)
9:45-10:20 中国はASEAN統合にいかなる影響を与えたか
吉野文雄(拓殖大学)
10:25-11:00 イギリス北ボルネオ会社のコーポレート・ガバナンス1881-1953:経営危機克服のメカニズムを中心として
都築一子(NPOシニアボランティア経験を活かす会)
11:05-11:40 「科学の大東亜共栄圏」の前景化:南方科学委員会の設立まで
小林和夫(創価大学)
【C会場】2B208・2B209教室(Zoom Room 3)
自由研究発表第3セッション[報告要旨]
司会: 野平 宗弘(東京外国語大学)
9:45-10:20 ベトナム語の関係節におけるマーカについて:”mà”の出現条件を中心に
Dinh Thi Kim Cuong(筑波大学・博士課程)
10:25-11:00 ベトナム南中部山地ラグライ人の慣習実践におけるモラリティと審美性
康陽球(国立民族学博物館・外来研究員)
11:05-11:40 19世紀後半,ベトナム阮朝による対ヨーロッパ使節派遣の再検討
多賀良寛(東北学院大学)
11:40-13:00 昼食休憩
【A会場】2B411教室(Zoom Room 1)
パネル1 「脱農化」する東南アジア[報告要旨]
代表:松田正彦(立命館大学)、司会:小林知(京都大学)
〈第1報告〉東南アジアの脱農化と農業化
松田正彦(立命館大学)
〈第2報告〉東南アジア農業の豊かさと不確実性
富田晋介(名古屋大学)
〈第3報告〉東南アジア農村の生業多様性: ラオスの事例を中心に
広田勲(岐阜大学)
〈コメント〉田中耕司(京都大学・名誉教授)
【B会場】2B206・2B207教室(Zoom Room 2)
自由研究発表第4セッション[報告要旨]
司会: 工藤 裕子(東洋文庫・研究員)
13:00-13:35 ベクの認識論、レッダの存在論:東インドネシア、エンデにおける意図と規約
中川敏(名誉教授)
13:40-14:15 20世紀後半ジャワにおける占いの知識の変容:プリンボンの出版に注目して
前田彩希(神戸大学・修士課程)
14:20-14:55 アフマド・ダフランと初期ムハマディヤ: 『人間の絆』の背景を探る
小林寧子(南山大学)
【C会場】2B208・2B209教室(Zoom Room 3)
自由研究発表第5セッション[報告要旨]
司会: 今村 真央(山形大学)
13:00-13:35 国民国家時代のインド洋海域世界:マレーシアのインド系ムスリム移民を事例に
中島咲寧(京都大学・博士課程)
13:40-14:15 移動後のカテゴリー変更の試み:クーデター後にミャンマーからタイへ移動した人々に着目して
渡辺彩加(京都大学・博士課程)
14:20-14:55 流浪の立法者たち:タイ下院議員の党籍移動、1979~2001年
片岡樹(京都大学)
【A会場】2B411教室(Zoom Room 5)
15:10-16:10 OpenSEA ライトニングトーク ※報告要旨は「OpenSEAポスター発表」の項参照
司会: 池田一人(大阪大学)
① | 髙橋咲彩、ガルビン紅愛(仙台二華高校) | 「カンボジア農村漁村における現地調査と課題の発見・解決への取り組み」 |
② | 菅原一花(東京大学文学部) | 「仏領期ベトナムにおける仏教復興運動への中国の影響」 |
③ | 堀口愛花(大阪大学外国語学部) | 「法にみるインドネシアにおける婚姻に関する価値観の変化」 |
④ | 山本諒太(東洋大学社会学部) | 「現代を生きるマレー人とジャウィ文字」 |
⑤ | 足達洋樹(神戸大学大学国際文化学研究科) | 「フィリピン・ルソン島北部における民俗工芸の価値・技術継承: 修士論文に向けた予備調査後の中間報告」 |
⑥ | 浦野里彩(慶応大学大学院政策メディア研究科) | 「意味論から見る「幸せ」の言語間差異 と新たな「幸せ」類型の検討: 世界価値観調査を事例とした言語の国際比較」 |
⑦ | 三宅千夏(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科) | 「ラオスの長距離バス事業者に見る二者間関係に基づいた親族関係」 |
⑧ | 林貴哉(ベトナム夢KOBE/武庫川女子大学) | 「ベトナムの国旗とロゴ: 在日ベトナム人支援団体の事例から」 |
⑨ | 礒崎敦仁(慶応義塾大学法学部) | 「冷戦期におけるベトナムのインバウンド」 |
⑩ | 山崎渉(京都大学東南アジア地域研究研究所) | 「東南アジアで流行する動物感染症」 |
15:10-16:10 第21回東南アジア史学会賞授賞式・受賞記念講演
『〈伝統医学〉が創られるとき: ベトナム医療政策史』(京都大学学術出版会、2022年3月)
小田なら(東京外国語大学)
【A会場】2階受付横学生控室
18:45-19:45 大会交流会
【2日目】 12月10日(日)
【A会場】2B411教室(Zoom Room 1)
パネル2 東南アジアの現代アート:パフォーマンスの実践を対象とする予備的考察[報告要旨]
代表:福岡まどか(大阪大学)
〈第1報告〉死なないハムレット: 英領マラヤの大衆演劇バンサワンによるシェイクスピア上演
山本博之(京都大学)
〈第2報告〉レミ・シラドと二人のブラウワー: 70年代バンドンにおけるカリスマ小説家の舞台実践とその記憶の行方
竹下愛(東京外国語大学・非常勤講師)
〈第3報告〉ディアスポラが担うカンボジア古典舞踊ロバム・ボランの継承と変容
羽谷沙織(立命館大学)
竹下愛(東京外国語大学・非常勤講師)
〈第4報告〉オンライン化時代の身体的パフォーマンス: インドネシアダンスフェスティバル(IDF)の調査から
福岡まどか(大阪大学)
【B会場】2B206・2B207教室(Zoom Room 2)
パネル3 「つながりで貧困を生き抜く社会」からどこへ:政治体制と社会の変容をめぐるフィリピン、インド、メキシコの視点[報告要旨]
代表:吉澤あすな(京都大学・研究員)
〈第1報告〉現代フィリピンの「地殻変動」を再検討する: 「野蛮な近代化」と「逃れられぬ親密性」
日下渉(東京外国語大学)
〈第2報告〉フィリピンに「大転換」をもたらすのはだれか: 構造変化の中のエージェンシーとその比較
高木佑輔(政策研究大学院大学)
〈第3報告〉家事労働とプラグマティックな親密性: フィリピンとインドの比較からみる社会関係の動態
田口陽子(叡啓大学)
〈第4報告〉テクノクラシーとポピュリズム、サパティズム: メキシコの分断を読み解く
受田宏之(東京大学)
〈コメント〉原民樹(早稲田大学)・白石奈津子(大阪大学)
【C会場】2B208・2B209教室(Zoom Room 3)
パネル4 オランダ東インド会社の「契約」から見る東南アジア[報告要旨]
代表:大東敬典(東京大学)
〈第1報告〉アムステルダム支部所蔵「契約集」について
大東敬典(東京大学)
〈第2報告〉両者の「合意」による「契約」: バンダ・アンボイナ・マラッカ
冨田暁(岡山大学・客員研究員)
〈第3報告〉「命令」の形をとる「契約」: アラカン・シャム
久礼克季(川村学園女子大学・非常勤講師)
〈コメント〉松方冬子(東京大学)
11:25-13:00 昼食休憩
【A会場】2B411教室(Zoom Room 1)
12:45 開室
13:00-17:00
大会シンポジウム「高校における探究学習と東南アジア」[概要資料](2023/12/4更新)
<企画者・趣旨説明>
・菅原由美 (大阪大学人文学研究科)
<探究学習と高大接続>
・森朋子 (桐蔭横浜大学学長)
「探究活動の意味: 社会の変化に対応する学校教育を目指して」
<現場事例・高校>
・秋塲聡 (宮城県仙台二華高等学校教諭)
「事例報告「世界の水問題解決への取り組み」: カンボジア、ベトナムにおけるフィールドワークを活用した課題研究」
・北山夏季 (関東国際高校教諭)
「気づきから探究へ: ベトナム語を学ぶ高校生の取り組みから」
<現場事例・大学>
・島上宗子 (愛媛大学社会共創学部)
「日本・インドネシア学生農村実習を通じた高大連携の試み」
・向正樹 (同志社大学グローバル地域文化学部)
「探究型の時代の教養世界史: 私学グローバル系学部での試み」
Open SEAポスター発表[報告要旨]
A班
1. 日本仏画のタイにおける解釈と思想: 高山寺旧蔵阿弥陀鉤召図類似仏画を一例に
内堀陽弘 (高野山真言宗 一般僧侶)
2. フィリピン・ルソン島北部における民俗工芸の価値・技術継承: 修士論文に向けた予備調査後の中間報告
足達洋樹 (神戸大学大学院国際文化学研究科 修士課程)
3. ベトナムの国旗とロゴ: 在日ベトナム人支援団体の事例から
林貴哉 (武庫川女子大学)
4. アジアの人びととの共生を目指す商店街の試み
徳安祐子 (九州大学医学歴史館 学術研究員)
5. カンボジア農村部における学校外教育の現状と生徒の成績向上への方策研究
木村友里愛 (宮城県仙台二華高等学校)
6. カンボジア農村部の小学校における算数教育の質向上にむけて
髙橋怜楽 (宮城県仙台二華高等学校)
7. カンボジア・トンレサップ湖における雨水活用の現状と浄水器の設置についての検討
阿保秀和、木内さゆみ、ガルビン紅愛、髙橋咲彩 (宮城県仙台二華高等学校)
8. 東南アジアで流行する動物感染症
山崎渉 (京都大学東南アジア地域研究研究所)
9. 冷戦期におけるベトナムのインバウンド
礒﨑敦仁 (慶應義塾大学)
10. マレーシア華人社会への「一帯一路」政策の影響
王雨芊 (東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻 博士課程)
11. 「幸せ」の言語間差異 と新たな「幸せ」類型の検討: 世界価値観調査を事例とした言語の国際比較
浦野里彩 (慶應義塾大学政策・メディア研究科 修士課程)
B班
1. 南洋に派遣された女性作家と被占領地の女性たちとの交流
張雅 (名古屋大学人文学研究科文化動態学専攻 博士研究員)
2. 植民地香港の伝染病と社会変容: 1894年腺ペスト流行を中心に
シャ サン (東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻 博士課程)
3. 仏領期ベトナムにおける仏教復興運動への中国の影響
菅原一花 (東京大学文学部宗教学宗教史学専修 学部生)
4. 現代を生きるマレー人とジャウィ文字
山本諒太 (東洋大学社会学部文化システム学科 学部生)
5. タイ西北部と戦争の時代の記憶: タイ日友好記念館の事例から
岩井華代 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 博士前期課程)
6. ラオスの長距離バスを支える二者間関係に基づいた親族関係
三宅千夏 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 博士後期課程)
7. インドネシア・ジョグジャカルタのワリア-ネットワーク構築にみる自己定位の技法
坂井美咲 (東洋大学大学院社会学研究科社会学専攻 博士前期課程)
8. ラオス都市部における「カトゥーイ」カテゴリーをめぐる諸相の人類学的研究: 男性として男性を欲望する人々との関わりに注目した部分的な素描
大村優介 (東京大学大学院総合文化研究科 博士課程)
9. NGOからコミュニタスへ: インドネシアの大学生が参加するコミュニティの変化
高橋優月 (大阪大学外国語学部)
10. 法にみるインドネシアにおける婚姻に関する価値観の変化
堀口愛花 (大阪大学外国学部外国語学科インドネシア語専攻 学部生)
11. インドネシアの芸術家集団アート・コレクティブの目指す社会変革
CHAE JISU(チェ ジス) (大阪大学外国学部外国語学科インドネシア語専攻 学部生)