JABSEASデータベース説明文

2002/02/01 改訂


はじめに

この説明文は東南アジア関係文献目録データベース(JABSEAS)に附属する文章で す。JABSEASを第三者に配付する場合には、かならずデータベース本体とデータベー ス説明文をセットにしてください。

ここにはJABSEASの最新状況、利用上の特別な注意、およびJABSEASの詳細が書かれ ています。初めてJABSEASを使われる方は最後まで目を通されたうえでご利用くださ い。

JABSEASについてお気づきの点がありましたら、東南アジア史学会までご連絡くださ い。事務局の連絡先は東南アジア史学会ホームページをご覧ください (http://wwwsoc.nii.ac.jp/jssah/)。


更新の記録


エクセルを利用するときの注意

エクセルでJABSEASのファイルをそのまま読み込むと、巻号や頁数などが誤って表示 がされることがあります。これは、たとえば巻号の「12-3」というデータを、エクセ ルが月日と解釈して「12月3日」と表示したりするためです。この問題を避けるため には、「12-3」を文字通り「文字列」として読み込ませる必要があります。以下の手 順で読み込ませてください。

  1. ファイル名jabseas######.csvの「.csv」を削除します。エクセルが自動的に読 み込まないようにするためです。
  2. エクセルを立ち上げ、「ファイル」メニューから「開く」を選んで 「jabseas######」を開きます。
  3. 「元のデータの形式」の指定で、「フィールドごとに区切られたデータ」を指 定します。
  4. 「区切り文字」の指定で、カンマを指定します。
  5. 「列のデータ形式」の指定で、すべての列を選択したのち、「文字列」を指定 します。
  6. 以上で正常に読み込みが行われるはずです。なお、エクセルで読み込んだデー タをエクセルの通常のフォーマットで保存しておくと、次回からは直接エクセルで開 くことができます。

JABSEASの詳細

概要

このデータベースは、東南アジア関係文献目録データベース(英語名:The Japanese Bibliography of Southeast Asian Studies、略称:JABSEAS)と称しま す。著作権は東南アジア史学会にあります。学会会員・非会員を問わず、営利を目的 としない利用については自由におこなうことができますが、営利を目的とする利用に ついてはあらかじめ東南アジア史学会から許可を得てください。

JABSEASは、東南アジア史学会が発行する会誌『東南アジア―歴史と文化―』に第 6号から掲載されている「東南アジア関係文献目録」を基に作成された日本語の文献 目録データベースです。対象となるのは、1975年以降に日本国内で発行された書籍、 学術雑誌に掲載された論文、書籍に掲載された論文のうち、東南アジアに関係が深い もので、その分野は、自然科学系を除いた、歴史学、人類学、地域研究、政治学、国 際関係論、経済学、社会学、言語学、文学など多岐にわたっています。

JABSEASの作成は日本学術振興会から1999-2000年度科学研究費補助金「研究成果 公開促進費(データベース)」の交付を受けて東南アジア史学会情報化推進委員会が おこないました。青山 亨、黒田景子、小泉順子、根本 敬、林謙一郎、早瀬晋三、 桃木至朗、八尾隆生の諸委員のほか多くの方々の助力を得て2001年3月に原型が完成 し、同年9月1日に国立情報学研究所のNACSIS-IRから、同じく12月12日に東南アジア 史学会ウェッブサイトから10,636件を収録したデータベースを初めて一般公開を開始 しました。JABSEASの内容は『東南アジア―歴史と文化―』の発行に応じて定期的に 更新されます。

東南アジア史学会事務局の連絡先は、東南アジア史学会ホームページをご覧くださ い(http://wwwsoc.nii.ac.jp/jssah/)。


収録文献

JABSEASは、『東南アジア:歴史と文化』の目録に掲載された文献をすべて収録する ことを原則としていますが、次の点にご留意ください。

  1. 『東南アジア:歴史と文化』の複数の号にまたがって重複掲載されている文献 は、原則として若い方の号に掲載されたデータを削除しています。また、文献が所属 すべき分野・出版形態の項目に明らかな誤りがある場合は、所属する項目を変更して います。『東南アジア:歴史と文化』目録に掲載された文献がJABSEASに無いと思わ れる場合には、検索機能を用いて他の箇所に存在しないかどうかをお確かめくださ い。
  2. 2002年2月の更新から、データとしては収集されていながら、紙面の都合で『東 南アジア:歴史と文化』文献目録に収録されなかった文献もデータベースに収録して います。このような文献は注記に「選外」と記載しています。
  3. 上下2巻など、複数巻に分かれている書籍は、それぞれの巻ごとに1件の文献と して独立させています。ただし、分売されないセット物は1件の文献としてまとめて います。
  4. JABSEASでは、『東南アジア:歴史と文化』目録に誤りがないかを可能な限り再 確認し、誤りが見つかった場合にはデータを訂正しています。『東南アジア:歴史と 文化』目録の内容とJABSEASの内容に違いあり、なおかつJABSEASの内容に誤りがある と思われる場合には、オリジナル文献を参照して誤りをご確認のうえ、東南アジア史 学会事務局までお知らせください。

表記

JABSEASは、『東南アジア:歴史と文化』の目録に掲載された情報に基づいています が、電子版であるために、表記の上でいくつかの相違点があります。

  1. 略語はできる限り正式な表記に書き換えています。たとえば、「慶大」は「慶 應義塾大学」とします。
  2. 巻号の表記は、原則としてローマ数字の表記に統一しています。
  3. 「丸に1」「ローマ数字のIV」など、パソコンの機種に依存する文字は「(1)」 「IV」などに書き換えています。
  4. 日本人名のローマ字表記では、長母音を示す特殊記号などは省略しています。
  5. 普通名詞に使われる漢字は、とくに断ることなくJIS新字体で表記しています。
  6. 人名・地名・文献名に使われる漢字がJISに無い旧字体である場合は、JIS新字 体で表記の上、注記欄でそのことを明らかにしています。
  7. 一般に、パソコンで表示できない漢字、字喃、アルファベットの特殊記号は、 可能な限りユニコード番号で表示し、かつ、注記欄に説明をつけています。
    1. たとえば、漢字の「登」に「おおざと」は&U-9127;、ベトナム文字の「e」 の上にアクサン・シルコンフレックス、下に点は、&U-1EC7;と表示しています。 このうち、9127、1EC7がユニコード番号(16進法で表記)です。
    2. さらに、注記欄の中で、漢字であれば「余の下に田」のように要素に分解して 説明し、アルファベットであれば特殊記号を省略した形で表記しています。
    3. なお、ユニコード番号に対応する文字形はインターネット上で調べることがで きます( http://www.unicode.org/charts/)。 漢字については、ユニコード番号で引ける辞典も出ています(三省堂『ユニコード 漢字情報辞典』ISBN 4-385-13690-4)。

データの項目

JABSEASでは、1つの文献に対して22個のデータ項目を設定しています。このうち ヨミガナを含む項目とキーワードの項目は『東南アジア:歴史と文化』目録には無い JABSEAS独自の項目です。

文献が「A:書籍」、「B:雑誌に収録された論文」「C:書 籍(論文集など)に収録された論文」のいずれの出版形態であるかに応じて、実際に 入力されているデータの項目に違いがあります。それぞれの項目の意味と、どの出版 形態に対して入力されているかについては、下の表をご覧ください。

注:表のABC各欄の*は、その項目に入 力されているデータがあることを示しています。

 項目名 ABC説明
1.レ コード番号***データベースに収録された文 献に付けられた固有フ番号です。番号は「A-『東南アジア:歴史と文化』巻号 (2桁)-各巻毎の通し番号(3桁)」で構成されています。
2.著者名 ***
  1. 著者、訳者、監修者などの人 名、または相当の組織名です。編、訳などの役割分担がある場合は、人名のあとに 「(編)」などと表示します。
  2. 複数の人名が並ぶ場合、NAME1/NAME2(著)/NAME3/NAME4(訳)とあれば、 NAME1とNAME2の共著でNAME3とNAME4の共訳という意味です。
  3. 漢字人名の場合は「姓,名」と表示します。欧米人の人名の場合も「姓,名」 と表示します。東南アジアの人名の場合は、(現時点では)「表記されたまま」に表 示し、姓と名の区別や順番の入れ替えはしていません。以下の項目にもこの人名表示 の原則があてはまります。
3.著者名ヨミ ***著者名のヨミガナです。ヨミガナに関し ては(他の項目も含めて)『東南アジア:歴史と文化』30号の目録分から掲載しま す。
4.書名 *  書籍の名称。
5.書名ヨミ *  書籍の名称のヨミガナ。
6.論文名  **論文の題目
7.論文名ヨミ  **論文の題目のヨミガナ。
8.雑誌名  * 雑誌の名称
9.雑誌名ヨミ  * 雑誌の名称のヨミガナ。
10.号数  * 雑誌の号数(通例、巻号を 「56-3」という形式で表示)
11.出版社・発行元 ***書籍の出版社、雑誌の発行元
12.出版社・発行元 ヨミ***書籍の出版社、雑誌の発行元のヨミ ガナ。
13.編者名   *編者の人名。
14.総頁数 *  書籍の総ページ数。
15.頁数  **論文のページ数。(通例、 「122-145」という形式で表示)
16.刊行年月 ***西暦4桁と月2桁のアラビア数字で表示。 ただし、刊行月が複数月にまたがる場合などには「198406-198409」などの特例を認 めています。
17.定価 *  定価(日本円)。
18.キーワード ***この項目は将来のために入れてありま す。
19.分野 ***『東南アジア:歴史と文化』で使われて いる「一般」(複数の国にまたがるものを含む)「その他」「ブルネイ」「ビルマ 」「カンボジア」「インドネシア」「ラオス」「マ レーシア」「フィリピン」「シ ンガポール」「タイ」「ベトナム」「東ティモール」の項目を踏襲しています。な お、「東ティモール」は29号から新しく追加されました。
20.出版形態 ***「書籍」、雑誌に掲載された「論文」、 書籍に掲載された論文(「論文集」)の3種類です。
21.収録号数 ***文献が記載されていた『東南アジア:歴 史と文化』の号数です。
22.注記 ***特殊な漢字の説明、著者名や雑誌名の別 表記などを必要に応じて記載しています。また、紙面の都合で『東南アジア:歴史と 文化』文献目録に収録されていない文献については「選外」と記載しています。