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事務局からのお知らせ/研究会などの案内

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2010年7月の日記

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2010/07/31(土) 海域アジア史研究会特別例会のご案内

2010/07/22 24:15 研究会・学会などinfo-sea

 海域アジア史研究会特別例会のご案内

 皆 様、開催間近のご案内になりまして申し訳ございませんが、
先日の7月例会のご案内の際にご紹介致しました、
海域アジア史研究会特別例会のご案内をお送り致します。

 今回の特別例会は、中央アジア学フォーラムと共催いたしまして、
「動物考古学・歴史学・文学・碑文研究が解き明かす最先端のユーラシア史」
というテーマで特別研究会を行ないます。
中央アジア学フォーラムに関しましては、以下のホームページをご覧下さい。
(http://www.let.osaka-u.ac.jp/toyosi/caf/caf-j.html)



【中央アジア学 フォーラム・海域アジア史研究会共催特別研究会】
 〜動物考古学・歴史学・文学・碑文研究が解き明かす最先端のユーラシア史〜

日時:2010年7月31日(土)午後1時~5時半
会場:大阪大学豊中キャンパス文法経本館2階大会議室
 *大阪大学豊中キャンパスへのアクセス
(http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/)
 *豊中キャンパスの地図
(http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/toyonaka.html)

報告者(敬称略)・報告タイトル:

覚張隆史(東京大学新領域創成科学研究科博士後期課程)
安定同位体分析による家畜馬の長距離輸送の復元と海域アジア・中央ユーラシア研究への応用の可能性

堤一昭(大阪大学文学研究科准教授)
モンゴル帝国の基本構造──チンギス・カンからクビライ・カアンへ──

入野恵理子(大阪大学文学研究科博士前期課程)
北魏のバイリンガル性──史料に見える「鮮卑語」──

高橋文治(大阪大学文学研究科教授)
漢語文献が語るモンゴル支配

齊藤茂雄(大阪大学文学研究科博士後期課程),旗手 瞳(大阪大学文学研究科博士前期課程)
突厥文字碑文と唐蕃会盟碑の歴史的重要性

総合討論


*通常の例会より30分早い開始となります。
*研究会の後には懇親会を予定しております。

◎また、堤一昭氏以降の報告は、8月9日から11日にかけて大阪大学中之島センターで
 開催されます、大阪大学歴史教育研究会大会「阪大史学の挑戦2」の
 中央ユーラシア部門の半分くらいの内容のプレ発表となります。
 研究大会に関しては、以下のページをご覧下さい(http://www.geocities.jp/rekikyo/index.html)。
 なお、申し訳ありませんが研究大会への参加申し込み受付は既に締め切っておりますので、
 研究大会参加には特別の招待手続きが必要になります。
 お手数ではございますが、研究大会参加にご興味のある方は、
 一度以下の連絡先にご連絡下さいますよう宜しくお願いいたします。


(お問い合わせ先)

〒560-8532 大阪府豊中市待兼山町1-5 
大阪大学文学部・文学研究科東洋史学研究室内
冨田暁(海域アジア史研究会事務局・大阪大学文学研究科博士後期課程)
Tel(研究室): 06-6850-6111 / Fax(研究室): 06-6850-5091 

2010/07/30(金) 理事の選挙について(予告)

2010/07/30 15:56 お知らせinfo-sea

東南アジア学会会員各位
東南アジア学会 選挙管理委員会

 2010年12月31日に第23期東南アジア学会(旧東南アジア史学会)理事の任期が満了することにともない、第24期理事の選挙を下記の日程で実施することを予告します。2010年8月10日までに、2009年度までの会費を完納した国内在住の正会員が有権者・被選挙人となります。この直接選挙により選出される理事は18名です。選挙案内、有権者・被選挙人名簿、投票用紙等は、あらためて当該正会員に郵送いたします。


                       記
選挙日程(予定)
8月10日  有権者・被選挙人確定のための会費納入締め切り
8月31日  有権者・被選挙人確定
9月1日  選挙案内、有権者・被選挙人名簿、投票用紙等の選挙関係書類の発送
9月30日  投票締め切り(当日消印可)
10月5日  開票
                                       以上

付記 理事選出規程の定める手順にしたがって選任理事が確定した後、互選により会長を選出します。会長は選任理事の同意を得て6名以内の任命理事を指名します。

選挙管理委員会:河野泰之(委員長)、石井正子、小林知、祖田亮次、高井康弘

2010/07/30(金) 国際ワークショップのお知らせ

2010/07/22 24:09 国際会議info-sea

東南アジア学会会員各位

東京外国語大学では二国間交流事業共同研究の一環として、インドネシア科学院
(LIPI)の研究者を招いて国際ワークショップを開催します。皆様の参加をお待
ちします。


International Workshop on the Emergence and Dynamic of Various Islamic Variants in Indonesia.
(Bilateral Program: Joint Research Project, JSPS-LIPI)

Date: 30-31 July 2010.
Venue: Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa (ILCAA), Tokyo University of Foreign Studies (TUFS)
Language: English

Program

July 30, 2010
Venue: ILCAA, TUFS 304

10:00-10:05 Opening Remarks: Koji Miyazaki 10:10-10:50 Muhamad Hisyam, "Salafi: A Radical Puritanist Movement in Indonesia"
11:00-11:40 Abdul Rachman Patji, "Hizbut Tahrir Indonesia: A Struggle for Khilafah"
11:40-13:00 Lunch
13:00-13:40 Yo Nonaka, "The Influence of Former Masyumi Leaders on the Early Stage of Dakwah Movements in Indonesian Universities"
13:50-14:30 Motoki Yamaguchi, "Transformation of the Identity of Al-
Irsyad: From a Hadhrami Organization to an Indonesian Muslim Organization"
14:30-15:00 Coffee Break
15:00-15:40 Taufik Abdullah, "The Jaringan Islam Liberal (JIL): Network of Islamic Liberalism"
15:50-17:00 Discussion

July 31, 2010
Venue: ILCAA, TUSFS 405

14:00-14:40 Kazuhiro Arai, "A New Wave of Indonesian Islam?: Dar al- Mustafa in Tarim (Hadramawt) and the Activities of its Graduates"
14:50-15:30 Koji Miyazaki, "Islamic Variants and Pesantren in Indonesia:
What Seedbeds for?"
15:30-16:00 Coffee Break
16:00-17:00 Discussion
17:00-17:05 Concluding Remarks: Koji Miyazaki

参加費は無料です。当日参加も大歓迎ですが、参加希望者はできましたら宮崎
(kmiya@aa.tufs.ac.jp)までご一報ください。特に二日目の会場は狭くなってお
りますのでご協力をお願いいたします。

宮崎恒二MIYAZAKI, K.

2010/07/28(水) 若手アカデミー活動検討分科会の委員候補者の募集に関するウェブサイト掲示のお願い(依頼)

2010/07/28 22:39 研究助成・求人info-sea

■――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
若手アカデミー活動検討分科会の委員候補者の募集に関するウェブサイト掲示のお願い(依頼)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――■
平成22年7月27日
協力学術研究団体代表者各位


7月23日の日本学術会議のニュースメールにおきまして、協力学術研究団体代表者の
皆様に対しまして、若手アカデミー活動検討分科会の委員候補者の募集に関し、適任と思
われる若手研究者の方に、応募をお勧めいただきますようお願い申し上げましたところで
す。
追加のご連絡となりまして恐縮ですが、このことにつきまして、若手研究者を含む多くの
方々にお知りいただくことができるよう、各団体のウェブサイトにおきましても、掲示を
いただけましたら大変幸甚に存じます。

日本学術会議のウェブサイトにおきましても、本件の募集について掲示しています。
 募集のお知らせ http://www.scj.go.jp/
 募集要項の本文 http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/wakateacademy/pdf/bosyu.pdf

ご多用中お手数ではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます。


 本件担当
 日本学術会議事務局 参事官(審議第一担当)廣田英樹
 電話(直通)03-3403-6293

2010/07/28(水) シンポジウム「東南アジアのイスラームと平和」のお知らせ

2010/07/22 24:14 研究会・学会などinfo-sea

東南アジア学会会員のみなさま

JICA研究所では、7月28日(水)にタイのチャイワット、フィリピンのマイケル・マストゥーラ両氏を迎え、以下の要領でシンポジウムを開催いたします。ふるってご参加ください。

参加申し込みについてはJICA研究所ウェブサイトから申し込みをお願いいたします。
http://jica-ri.jica.go.jp/ja/ (今日中にフォームが用意される予定です)

お問い合わせは
JICA研究所吉田耕平 Yoshida.Kohei@jica.go.jp
見市建 kendjoko@gmail.com


見市建(岩手県立大学)



***公開シンポジウム「東南アジアにおけるイスラームと平和」

東南アジアにおけるイスラームの位置づけと役割は、国や地域によってさまざまですが、地域全体で2億人を超えるイスラーム教徒は、東南アジアの文化・制度・政策に大きな影響を与えています。
しかしながら、東南アジアではフィリピンのミンダナオやタイの深南部のように、宗教の差異が紛争のひとつの要因となっている場合もあり、また、暴力の使用をいとわず世界的な革命を目指す急進派による爆弾テロも発生しています。
本シンポジウムでは、東南アジアのイスラーム研究者や、実際にミンダナオの和平交渉に携わる方をお招きし、特別スピーチとパネルディスカッションを通じて、こうした紛争やテロの背景に東南アジアのイスラームの特質や昨今のグローバル化がどのように関わっているのか、さらには日本を含む国際社会がどのようにこの問題に貢献できるのかを議論します。

場所:JICA研究所4階 400号会議室(東京都新宿区市谷本村町10-5)
時間:7月28日(水)10:00-12:30



プログラム概要(調整中につき、変更の可能性があります。)

10:00 開会挨拶:加藤 宏(JICA研究所副所長)
10:10 特別スピーチ:
Dr. Chaiwat Satha-Anand チャイワット・サタアナンド(タイ国タマサート大学教授)
Datu Michael Mastura マイケル・マストゥーラ(弁護士、ミンダナオ和平交渉MILFパネルメンバー)
11:00 パネルディスカッション:
司会進行:飯塚 正人(東京外語大学教授)
パネリスト(予定):
Dr. Chaiwat Satha-Anand チャイワット・サタアナンド
Datu Michael Mastura マイケル・マストゥーラ
Dr. Omar Farouk オマール・ファルーク(広島市立大学教授)
見市 建(岩手県立大学准教授/JICA研究所)
12:00 質疑応答
12:30 閉会

見市建 Ken Miichi
岩手県立大学総合政策学部 Iwate Prefectural Univ.

2010/07/25(日) 研究会のお知らせ( 7 月 25 日)

2010/07/22 24:01 研究会・学会などinfo-sea

東南アジア学会 会員各位

このたび、以下のような研究会を開催する運びとなりましたので、
お知らせいたします。ご関心のある方は、事前申し込みの上、
ぜひご参加くださいませ。

よろしくお願いします。

篠崎香織

***********************

「ヤスミンののこしたもの・それを受け継ぐ者たち
      ――マレーシア映画から見える世界――」

日時:2010年7月25日(日) 午後1時-午後5時

会場:立教大学池袋キャンパス7号館7301教室
http://www.rikkyo.ac.jp/access/pmap/ikebukuro.html

参加方法:定員40名。事前に下記のURLにて、参加をお申し込みください。

詳細情報:http://aiic-rikkyo.org/activities/research/2010/0725.html

主催:京都大学地域研究統合情報センター共同研究
   「大衆文化のグローバル化に見る包摂と排除の諸相
      ―マレーシア映画を事例として」
   (代表者…篠崎香織:北九州市立大学)
共催:立教大学AIIC、マレーシア映画文化研究会、映画専門大学院大学

2010/07/24(土) 海域アジア史研究会7月例会のご案内

2010/07/22 24:06 研究会・学会などinfo-sea

海域アジア史研究会7月例会のご案内

 皆様、開催間近のご案内になりまして申し訳ございませんが、
海域アジア史研究会7月例会のご案内をお送り致します。
今回は、田口氏がメンバーとなっている科研「帝国・システ
ム・海域ネットワーク:19世紀以前のアジアにおける広域
地域史の再構築」(研究代表者:立命館アジア太平洋大学・
藤田加代子准教授)の定例研究会との共催となります。

また、7月31日(土)の午後から大阪大学豊中キャンパスにおいて、
「中央アジア学フォーラム」との共催で特別例会を行います。
こちらのご案内も近日中にご案内致しますので、宜しく御願い致します。



【海域アジア史研究会7月例会】

日時:2010年7月24日(土)午後2時半~5時
会場:大阪大学豊中キャンパス文法経本館2階大会議室
 *大阪大学豊中キャンパスへのアクセス
(http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/)
 *豊中キャンパスの地図
(http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/toyonaka.html)

報告者・報告題目:

田口宏二朗氏(追手門学院大学国際教養学・u樓气サ擽擬・・・首鞜迸赱鈑就杜㏄哂€繽A・・㊨鈔緕・€ョ蜴€溷崎渧殊ケ€昭碣€繽A・・㊨鈔緕・€ョ蜴€溷崎渧殊ケ€昭・鞜郛 内陸と海洋・西北と東南――構築される明朝中国――

※中国明代社会経済史の実証研究から、「中国」とは何か、
という理論的考察まで幅広いテーマを手がける追手門学院
大学准教授の田口宏二朗氏にご報告いただきます。



通常の例会より1時間遅く2時半からの開始となります。
研究会の後には懇親会を予定しております。

またお一人200円程度の資料印刷費をいただくことがござい
ます。

お問い合わせ先
〒560-8532 大阪府豊中市待兼山1-5 
大阪大学文学部・文学研究科東洋史学研究室内
冨田暁(大阪大学文学研究科博士後期課程)
Tel(研究室): 06-6850-6111 / Fax(研究室): 06-6850-5091 

2010/07/24(土) 関西地区7月例会(7月24日)

2010/07/22 24:04 地区例会info-sea

会員各位

7月の関西例会のご案内です。

日 時  2010年7月24日(土)13:30~17:30
会 場  京都大学稲盛記念会 館3階 小会議室

アクセス:
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html
建物 位置:
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

報告1 藤田英里氏(広島大学)
「ランプン・マルガ 制研究事始め」
  コメンテーター:水野広祐氏(京都大学)

報告2 ニパーポーン・ラチャタパタナクン氏 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
「1890年代から1920年代におけるバンコク市内の衛生問題-政府と庶民の「公衆衛生」理念再考-」
 コメンテーター:河森正人氏(大阪大学)

【発表要旨 Abstracts】
1 藤田英里氏 
 スマトラ島南端ランプン地方は、オラン ダ植民地統治期から戦後に至るまで、ジャワ人の移住先として最も重要な地位を占 め続けてきた。私はこの地方の移住政策について研究する中で、ランプンにおけるマルガ(marga, merga)制 の果たした役割が非常に大きいことに気づい た。
 マルガとは、系図に基づき、領域のはっ きりした村落群からなる、ランプンにおける最上位の原住民社会組織のことであ る。その成立は古く、移住の指導者及びその子孫を始祖として氏族組織が形成され、同一組織に属する住民による共同体マルガもしくは下部組 織ティウー(tioeh)が村落共同体マルガとなり、その首長で あったプニンバン(penjimbang)がマルガ首長になったと言われている。し かしこれらの首長の地位は、本来は同等の者の中の第一人者であり、氏族首長を超 えるものではなかった。このため彼らは、バンテン王国のスルタンによる、コショウ供出の見返りとしての称号(ピアグムpiagem)下賜制度により権威の拡大を図ったが、結 局自分の村落の枠を超えた地方有力者とはなれず、バンテン王国が衰退するにつれ てバックボーンを失い、その地位が低下した。
 加えてランプンがオランダ植民地支配下 に入った1857年以降、マルガ制はオラン ダ植民地政府による強い介入を受けた。20世紀初頭の報告書によれば、既にマルガ首長の 存在自体が消えてしまった地域も多く、その下部組織である各カンポン(kampong)は自立して存在していた。 カンポン首長は村民によって直接選ばれ、その選択は地方行政長官(Hoofd van gewestelijk bestuur)によって承認された。本来 はプニンバン・ティウーのみがそのような者として選ばれていたが、徐々に変更され、20世紀には彼らは行政と人々の間の仲介者と してのみ尊重されていた。
 しかし20世紀前半にジャワを中心に地方分権化政策 が進められる中で、マルガ制を再評価し、村落行政に活用しようとする動きが出て きた。ジャワで1906年に原住民自治体条例(Inlandsche Gemeente Ordonnantie)が施行されたのと同様に、1922年にランプン諸郡のための原住民自治体条 令が成立し、各マルガの領域及びその首長であるパシラー(pasirah)の権限等が定められ、主要なマルガに自治 体評議会(gemeenteraden)が設立された。しかしジャワ型のデサを外 領に移出しようとしたこうした一連の動きは、ランプンの慣習に合致するものでは なく、後に住民からの大きな反発を招く原因にもなった。
 将来的にはジャワのデサと比較検討する ことも視野に入れつつ、こうしたマルガ制を含めたランプンにおける村落共同体の 変遷過程と行政の介入について整理したいと考えているが、今回はその第一歩として、ライデンの慣習法学者であったJ.W.van Royenの 研究について紹 介し、その問題点を明らかにしたい。
2 ニパーポーン・ラチャタパタナク ン氏

本発表は,19世紀末期から20世紀半ばにおける,バンコク市内を対象とした中央政府および首都省による 衛生問題に関わる行政・政策の展開過程と,庶民自身による諸活動を検討する.また,公共事業としての衛生政策をめぐり,政府と市民の抱いてい た理念の相違について考察する.

19世紀後半, 急激に大量の移民がバンコクに流入したため,ゴミ,下水など衛生に関する諸問題が深刻化した.悪化した衛生状 態を改善し,当時流行していたペストなどの伝染病を防ぐという名目のもとに,1897年 に衛生局が設立されたといわれる.だが,この設立過程に関する首都省の史料によれば,衛生局設立の目的は,1890年代後半に流行していたペストや家 畜伝染病(コレラ)の防止にむけた衛生状態の改善にとどまらず,中央政府におけるバンコク市内の道路開削の方針と,バンコク市予算の管理 をめぐる論争とも,深く関わっていたと思われる.

1897年の設 立以降,衛生局は王宮や王家と公務員などの屋敷が存在しているバンコク市中心部に限り衛生管理政策を実施した.他方,中心部より人口が多く衛生状態が深 刻であったバンコク市南部の地域(含 中国人街)は 管轄区域から除外され,予算不足を理由に,市南部における衛生設備の整備は困難であると主張され た.加えて,チュラーロンコーン王と外国人顧問は,中国人労働者の衛生観念のなさ が南側の衛生問題の一因であるとした.しかし,そのように南部地域に関しては予算不足を理由に管轄から除外しておきながら,1902年にこれまで衛生局の管轄区域に含められていなかった中心部の北側に新たな宮殿が 建築されると,この王宮周辺地域は衛生局の管轄に含められ、衛生管理の対象とされている.こうした中,衛生に関する訴状が庶民から提出された。 その多くは,バンコク市南部地域に関するものであり,南側の住民自身によって書かれ,衛生管理地域の南側への拡大を要求してい た.

当初予算不足と庶民の衛生観念の欠如を理由 に,市南部への衛生局管轄地域拡大を渋っていた政府も,深刻化する衛生問題と次第に強まる人々の要求に対応せざるを得なくなり,1916年と1923年に、衛生管理地域を段階 的に拡大し,その結果、非常に深刻な衛生問題を抱えたバンコク市南部の地域も含まれることになった.他方、特に1920年代に入ると,新たに発刊される新聞や雑誌などのマス・ メディアの数が急増し,野 生の豚が多くて不衛生であるとする意見,「プラナコーン県・バンコク市内」と「トンブリー県・川の西側」の衛生環境が不平等であるとする 意見など,政府の衛生管理を批判する記事が多く掲載されるようになっていった.

バンコク市中心部の衛生設備が整備される過程 において,為政者の間に,近代的政府としての「国民」に対する責任の理念が形成される以前に,王室の「私的」権利の理念が形成されること になった様子がみてとれる.また,衛生に関する事業など,国民の公益のために政府が公共事業を行うことは少なかったといえる.一方,庶民 の間には,1920年代に入ると国民の公益という理念が登場し,国民としての国へ の要求が多くなったといえるのではないだろうか.

19世紀後半, 急激に大量の移民がバンコクに流入したため,ゴミ,下水など衛生に関する諸問題が深刻化した.悪化した衛生状 態を改善し,当時流行していたペストなどの伝染病を防ぐという名目のもとに,1897年 に衛生局が設立されたといわれる.だが,この設立過程に関する首都省の史料によれば,衛生局設立の目的は,1890年代後半に流行していたペストや家 畜伝染病(コレラ)の防止にむけた衛生状態の改善にとどまらず,中央政府におけるバンコク市内の道路開削の方針と,バンコク市予算の管理 をめぐる論争とも,深く関わっていたと思われる.

1897年の設 立以降,衛生局は王宮や王家と公務員などの屋敷が存在しているバンコク市中心部に限り衛生管理政策を実施した.他方,中心部より人口が多く衛生状態が深 刻であったバンコク市南部の地域(含 中国人街)は 管轄区域から除外され,予算不足を理由に,市南部における衛生設備の整備は困難であると主張され た.加えて,チュラーロンコーン王と外国人顧問は,中国人労働者の衛生観念のなさ が南側の衛生問題の一因であるとした.しかし,予算不足を理由に挙げて南部地域を管轄から除外しながら,1902年 にこれまで衛生局の管轄区域に含められていなかった中心部の北側に新たな宮殿を 建築されると,この王宮周辺地域は衛生局の管轄に含められ、衛生管理の対象とされている.こうした中,衛生に関する訴状が庶民から提出された。 その多くは,バンコク市南部地域に関するものであり,南側の住民自身によって書かれ,衛生管理地域の南側への拡大を要求してい た.

当初予算不足と庶民の衛生観念の欠如を理由 に,市南部への衛生局管轄地域拡大を渋っていた政府も,深刻化する衛生問題と次第に強まる人々の要求に対応せざるを得なくなり,1916年と1923年に、衛生管理地域を段階 的に拡大し,その結果、非常に深刻な衛生問題を抱えたバンコク市南部の地域も含まれることになった.他方、特に1920年代に入ると,新たに発刊される新聞や雑誌などのマス・ メディアの数が急増し,野 生の豚が多くて不衛生であるとする意見,「プラナコーン県・バンコク市内」と「トンブリー県・川の西側」の衛生環境が不平等であるとする 意見など,政府の衛生管理を批判する記事が多く掲載されるようになっていった.

バンコク市中心部の衛生設備が整備される過程 において,為政者の間に,近代的政府としての「国民」に対する責任の理念が形成される以前に,王室の「私的」権利の理念が形成されること になったようすがみてとれる.また,衛生に関する事業など,国民の公益ために政府が公共事業を行うことは少なかったといえる.一方,庶民 の間には,1920年代に入ると国民の公益という理念が登場し,国民としての国へ の要求が多くなったといえるのではないだろうか.

世話人・連絡先
片岡樹 kataoka(at)asafas.kyoto-u.ac.jp
蓮田隆志 hsd(at)cseas.kyoto-u.ac.jp
速水洋子 yhayami(at)cseas.kyoto-u.ac.jp
渡辺一生 isseiw(at)cseas.kyoto-u.ac.jp

2010/07/23(金) 研究会「桃山文化期の東南アジア産輸入漆」

2010/07/22 24:10 研究会・学会などinfo-sea

【研究会案内】

東南アジア学会会員各位、

次の研究会をご案内申しあげます。

上智大学アジア文化研究所主催「東南アジア考古研究会」/東南アジア考古学会
共催
日時:2010年7月23日(金)/18時半から20時
場所:上智大学(四ツ谷キャンパス)2号館5階508教室
講師:北野信彦氏(東京文化財研究所 保存修復科学センター 伝統技術研究室
室長)
題目:「桃山文化期における東南アジア産輸入漆の調達と使用」

上智大学アジア文化研究所は、東南アジア考古学会との共催で「東南アジア考古
研究会」を開催します。
今回は、東京文化財研究所の北野信彦氏をお招きし、日本国内で出土した東南ア
ジア産漆についてご発表いただきます。
京都市内の近世初頭期から江戸時代前期頃にかけての遺跡から、樹脂塗料が付着
した壺が出土しました。
分析の結果、この樹脂は漆でさらに成分がタイ・カンボジア・ビルマ周辺の生漆
状樹液の特徴と一致することが判明しました。
具体的な漆の輸入と流通について、考古資料およびその分析を通じてあらたな一
石を投じた研究であります。
活発な意見交換もいたしたく、皆様のご来場をお待ちしております。

申し込み不要
お問い合わせ先:上智大学アジア文化研究所 丸井 m-masako@sophia.ac.jp
東京都千代田区紀尾井町7-1(〒102-8554)

*会場までの交通/学内地図はこちらをご覧ください 
大学ウェブページ:http://www.sophia.ac.jp/jpn/top/info/access

以上

上智大学アジア文化研究所 丸井雅子

2010/07/23(金) 1st Public Forum on Indonesiaのお知らせ

2010/07/22 24:00 研究会・学会などinfo-sea

皆様

在大阪インドネシア領事館、京都大学東南アジア研究所、立命館大学
国際関係学部共催で7月23日に第一回インドネ シア・パブリック・
フォーラムを開催する運びとなりました。定期的に開催していく予定
です。

プログラム及びポスターは下記のウェブサイトからダウンロードでき
ます。
(http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/seminars/latest-seminar-list_ja.html#20100723)

ご参加お待ちしております。


The First Public Forum on Indonesia:
Current Political & Economic Trends

Date: Friday, 23 July 2010
Venue: Hall at 3rd Floor, Inamori Foundation Memorial Building, Kyoto University

Agenda
09:30 a.m.: Registration
10:00 a.m.: Opening Speeches
by Mr. Ibnu Hadi
(Consul General of the Republic of Indonesia in Osaka)

by Prof. Dr. Shimizu Hiromu (Director of CSEAS- Kyoto University)

10.10 a.m. – 12.20 p.m.: Contemporary Politics

Moderator: Prof. Dr. Honna Jun (Ritsumeikan University)

Keynote Speaker: Prof. Dr. Shiraishi Takashi (Executive Member of the Council for Science and Technology Policy):
“Indonesian Politics in Comparative and Historical Perspective”

Speakers:
1. Prof. Dr. Syamsuddin Haris (Head of P2P, LIPI):
“Indonesia dan Politik Yudhoyono Pasca-Skandal Century"
(Indonesia and Yudhoyono's Politics: After the Bank Century
scandal)

2. Prof. Okamoto Masaaki, CSEAS (Kyoto University):
“Weakening Islamic Parties in the Islamizing Indonesia: A Paradox or Not?”

3. Prof. Dr. Dewi Fortuna Anwar (LIPI/ CSEAS Visiting Research
Fellow):
"Indonesia-Japan Relations: Beyond Bilateralism".

12.20 p.m. – 14.40 p.m.: Lunch

14.40 p.m. – 16.10 p.m.: Economic Challenges

Moderator: Prof. Dr. Kano Hiroyoshi (Tokyo University)

Keynote Speaker: Prof. Dr. Jusuf Anwar (Ambassador of Indonesia to Japan)

Speakers:
1. Prof. Dr. Sri Adiningsih (Gadjah Mada University):
“Current Economic issues in Indonesia”

2. Prof. Dr. Mizuno Kosuke (CSEAS – Kyoto University):
“Alternative strategy to development in Indonesia”

3. Mr. Ibnu Hadi (Consul General of the Republic of Indonesia in Osaka):
“Indonesia-Japan Economic Relations”


岡本正明