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事務局からのお知らせ/研究会などの案内

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2009年10月の日記

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2009/10/31(土) (お知らせ) Digital resource for SEA history

2009/10/31 8:38 未分類info-sea

*学術渉外(国際)担当の吉村真子です。

東南アジア史関係のデジタル資料のご案内を
お知らせします。

吉村真子

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Those of you who deal with Southeast Asian history might have use of the digitalized version of the Dutch Generale Missiven.
It is a bulky series that contains reports by the Governor- Generals of the VOC in Batavia.

The volumes up to 1725 can be found at:
www.inghist.nl/retroboeken/generalemissiven

The reports survey economic issues relating to the VOC, but also political events in maritime Asia, in particular what is today Indonesia and Malaysia. Indexes of persons, places, ships and terms will help the reader to find his/her way around.

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2009/10/31(土) 第42回東南アジア彫刻史研究会のお知らせ

2009/10/21 18:14 研究会・学会などinfo-sea

第42回東南アジア彫刻史研究会のお知らせ

科学研究費補助金研究班「南アジアおよび東南アジアにおけるデーヴァラージャ
信仰とその造形に関する基礎的研究」(研究代表者肥塚隆)の研究会を次の通り
開催いたします。一般の方々にも公開していますので、興味のある方にお知らせ
いただければ幸いです。なお今回も、本年8月の本研究班のジャワ遺跡の調査報
告をかねて、疑問点や今後の課題を列挙することを主体といたします。

日時:2009年10月31日(土)13:30~17:00
会場:大阪人間科学大学 正雀学舎 5号館1F第2会議室
    (アクセスは末尾をご覧ください)

報告者:宮崎晶子(上智大学アジア文化研究所)
題 目:「チャンディ・プランバナンとアンコール・ワット―周縁における『ラーマーヤナ』の解釈と図像表現―」

報告者:松浦史明(上智大学アジア文化研究所)
題 目:「アンコールとジャワの寺院の運営に関する一考察」

報告者:淺湫毅(京都国立博物館)
題 目:「中部ジャワの砂岩製のリンガについて」

【問合せ先】

〒566-8501大阪府摂津市正雀1-4-1
大阪人間科学大学/大阪薫英女子短期大学 橋本康子/仁木裕美
TEL:06-6383-6441(代表)
FAX:06-6383-6472

*** *** *** *** *** ***

【大阪人間科学大学正雀学舎(大阪薫英女子短期大学)へのアクセス 】

大阪人間科学大学のホームページ
http://www.ohs.ac.jp/page/15/15_access.htmlをご覧ください。

新大阪からなら、JR在来線各駅停車で京都方面へ3つ目の岸辺で下車してください。
出口は南東側の1か所のみです。
ホームページの地図をご参照ください。
岸辺駅出口左前方のフレンドマート(平和堂)横を直進し、その角を左折して北東
に進み、突き当たり(阪急正雀工場)を右折し南東に進み、阪急正雀駅の地下道を
通って(または2階通路を通って)反対側へ出て、十三信用金庫前の薫英女学院中
学高校の生徒通用門からお入りください 。
JR岸辺駅から徒歩約15分、ゆっくり歩いても20分以内です。
阪急正雀駅からは、徒歩約7分です。

2009/10/31(土) 緬甸勉強会のお知らせ

2009/10/17 24:22 研究会・学会などinfo-sea

緬甸勉強会、東南アジア学会の皆様へ

皆様におかれましては、時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
以下の要領で緬甸勉強会を開催いたしますので、ご参集ください。

日時:10月31日(土)15:30 ~ 18:00

場所:東京大学東洋文化研究所 第2会議室(3階)

報告者:土橋泰子氏

報告題名:「書籍の中のミャンマー──近著を中心に」

報告者ご本人の近著『ビルマ万華鏡』(連合出版)を中心に、
いろいろな書物に書かれた、ビルマ/ミャンマー/緬甸について語っていただきます。

(東洋文化研究所 の場所は下記のURLを参照し てください。)

http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_12_02_j.html

http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html


*参加される方は、高橋までご一報ください。

====================================
高橋 昭雄
[勤務先]東京大学東洋文化研究所 〒113-0033 東京都文京区本郷 7-3-1
電話・FAX 03-5841-5866
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2009/10/31(土) 第218回東南アジア学会中部例会

2009/10/08 8:09 地区例会info-sea

第218回中部例会のご案内

以下のように中部例会を開催いたします。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。


日時: 2009年10月31日(土) 午後2時-午後5時

発表者:桃木至朗(大阪大学文学研究科世界史講座)

発表タイトル(仮):「大越李朝による父系王朝システムの構築と異姓勢力」

要旨:
 ベトナム政府や首都ハノイは、来年のタンロン=ハノイ建都
1000年祭に向けた盛り上がりを見せているが、1000年前の社会
や国家がどんなものだったかについて、明確なイメージがもた
れているとは言いがたい。この20年、考古学を別とすれば、ベ
トナム国内でも国外でも、14世紀以前のベトナム史に関する具
体的研究はほとんど進んでいない。
 この状況下でおこなわれる本報告は、日本の歴史学・ベトナ
ム研究の強みを生かしながら、「ベトナム最初の長期王朝」と
される李朝(1009-1225年)の政治史を刷新する試みの一環で
あり、ベトナム語版を今秋の「李朝樹立1000年記念シンポ」で
公表する予定である。かつて報告者は「一家の事業としての李朝」
(『東洋学報』79(4)、1998年)で、皇帝の家族・親族に焦点
を当てて「父系王朝の創出」の実態を探ったが、今回は異姓の
廷臣たち(宰相、宦官、僧侶など)の側から、李朝における政
治の仕組みや官制、その背後にある家族・親族のあり方などに
関する論点整理と考察をおこなう。


場所: 名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館3階・305号室


地下鉄名城線・名古屋大学駅下車。詳細は以下をご覧ください。
http://www.nagoya-u.ac.jp/index3s-4.html
キャンパス内での建物の場所については以下をご参照ください。
http://www.nagoya-u.ac.jp/camp/map_higashiyama/
地図中の65の建物です

※中部例会では、例会発表希望者を随時募集しています。
発表希望の方は加藤までご連絡ください。

連絡先:加藤久美子
名古屋大学文学部・文学研究科
052-789-2213

2009/10/31(土) シンポジウム「東南アジアとヨーロッパのリージョナリズム」ご案内(10月31日、11月1日)

2009/10/08 8:07 研究会・学会などinfo-sea

東南アジア学会会員各位

シンポジウム「東南アジアとヨーロッパのリージョナリズム――相関地域研究の試み」が開催されます。ふるってご参加ください。また、関心のある方にお心当たりがございましたらご紹介くださいますようよろしくお願い申し上げます。

西芳実
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
               シンポジウム
「東南アジアとヨーロッパのリージョナリズム――相関地域研究の試み」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日時 10月31日(土)、11月1日(日)
会場 東京大学駒場キャンパス18号館ホール
    http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html
プログラム 
10月31日
オープニング 10:00-10:10
第1セッション 10:10-12:10
 「上と下からのローカリズム―民主化時代のインドネシア国家統合プロジェクト」
  岡本正明(京都大学東南アジア研究所)
 「フランスにおける『地域主義』の変遷と『地域文化』」
  佐野直子(名古屋市立大学大学院人間文化研究科)

第2セッション 13:30-15:30
 「アジア地域主義の変容―その運用規範の変化から」
  大庭三枝(東京理科大学)
 「ヨーロッパの連邦主義―比較の観点から」
  若林広(東海大学)

第3セッション 15:45-17:45
 「資格としての民族―マレーシアにおける『連邦制』の展開」
  山本博之(京都大学地域研究統合情報センター)
 「福祉国家の『脱国家化』と『領域化』―現代イタリアにおける移民ケア労働と政策変化の考察」
  伊藤武(専修大学)

11月1日

第4セッション 10:00-12:00
 「災害復興を契機にした地域アイデンティティの再編―2004年スマトラ沖地震とアチェ紛争」
  西芳実(東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム)
 「美術館誘致による地域再生という投機―ビルバオ・グッゲンハイム美術館と新たなバスク・イメージの演出」
  萩尾生(名古屋工業大学国際交流センター)

第5セッション 13:30-15:30
 「社会主義国家による民族確定政策の限界」
  伊藤正子(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
 「国家制度のルールとしての民族性原理はなぜ採用されるか―エストニアの少数民族文化自治」
  小森宏美(京都大学地域研究統合情報センター)

クロージング 15:30-15:40

主催:京都大学地域研究統合情報センター 全国共同利用複合ユニット
    「リージョナリズムの歴史制度論的比較」(代表:小森宏美)
共催:東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻
後援:地域研究コンソーシアム
詳細:http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/index.php/news_detail/id/243

2009/10/31(土) 日本ベトナム研究者会議研究大会のご案内

2009/10/08 8:04 研究会・学会などinfo-sea

東南アジア学会会員各位

                  日本ベトナム研究者会議会長
                          桜井由躬雄

日本ベトナム研究者会議では、東南アジア考古学会との共催により、
以下の要領で2009年度後期研究大会を開催することになりました
のでお知らせ申し上げます。ご出席をいただければ幸いです。なお
ご不明の点は事務局の岩月純一
(jun[at mark]boz.c.u-tokyo.ac.jp [at mark] = @)あてお問い合わせ
ください。

                記

日時:2009年10月31日(土)13時~
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1
(京王井の頭線駒場東大前駅下車徒歩5分)
案内図:http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html



テーマ「ベトナム歴史考古学の現在」

1:00 受付 
1:15 開会挨拶  会長 桜井由躬雄
1:20 第一発表
     Nguyen Chieu(ハノイ国家大学 講師)
     「近年のベトナム歴史考古学の成果」(通訳あり)
2:00 質疑
2:20 第二発表
     三宅俊彦(専修大学 兼任講師)
     「ベトナム北部一括出土銭の調査」
3:00 質疑
3:20 休憩
3:40 第三発表
     菊池誠一(昭和女子大学 教授)
     「ホイアン考古学の成果」
4:20 質疑
4:40 総括
5:00 閉会 引き続き会員総会
5:30 閉会

*時間配分には変更の可能性があります。閉会後に懇親会を予定しております。

                            以 上

2009/10/27(火) 東洋文庫2009年秋期東洋学講座のご案内

2009/10/08 8:21 研究会・学会などinfo-sea

東南アジア学会会員の皆様

財団法人東洋文庫では2009年度秋期東洋学講座を下記の要領で開催致します。
ふるってご参加ください。また、お心当たりがございましたら各方面にご紹介くださ
いますよう宜しくお願い申し上げます。

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 2009年秋期東洋学講座
  「東洋文庫とアジア-その2-」

会 場:三菱商事ビルディング3階(大会議室)
聴講費:無料
申込み:本講座の受講には事前のお申込みが必要です。
E-mail: kouza@toyo-bunko.or.jp または、Fax: 03-3942-0374にてご記名の上、
「H21秋期講座*月*日希望」とお申込みください。


■10月27日(火)午後6時~8時
「私の東南アジア研究と東洋文庫」
 石井米雄 氏 (東洋文庫研究顧問・国立公文書館アジア歴史資料センター長)


■11月2日(月)午後6時~8時
「東洋文庫の朝鮮史料と朝鮮近世財政史研究」
 六反田豊 氏 (東洋文庫研究員、東京大学准教授)


■11月16日(月)午後6時~8時
「日本における山海経図:山海経絵と山海異物」
 杤尾 武 氏 (東洋文庫研究員、成城大学名誉教授)


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
(財)東洋文庫普及展示部 牧野元紀
〒113-002 東京都文京区本駒込2-28-21
TEL:03-3942-0272、FAX:03-3942-0258
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

2009/10/24(土) 海域アジア史研究会10月例会のご案内

2009/10/17 24:35 研究会・学会などinfo-sea

海域アジア史研究会10月例会のご案内


 みなさま、海域アジア史研究会10月例会についてご案内致します。
 今回の海域アジア史研究会は、科学研究費補助金(基盤研究B)
「帝国・システム・海域ネットワーク:19世紀以前のアジアにおける広域地域史の再構築」
(研究代表者:藤田加代子氏(立命館アジア太平洋大学))の研究会との共催となります。



 【海域アジア史研究会 10月例会】

 《日時》:10月24日(土) 13時30分~17時30分頃

 《場所》:大阪大学豊中キャンパス 待兼山会館 1階特別室
    (2階の会議室では別の研究会が開催されておりますのでご注意下さい)

    *大阪大学へのアクセス (http://www.osaka-u.ac.jp/jp/accessmap.html)
     豊中キャンパスの地図 (http://www.osaka-u.ac.jp/jp/annai/about/map/toyonaka.html


 《報告者・報告タイトル (五十音順・敬称略)》
    
   鈴木英明 (日本学術振興会特別研究員)
   「オマーン湾・ペルシア湾海域世界に関する現地調査報告」

   向正樹 (大阪大学文学研究科特任研究員)
   「19世紀以前の海南島における帝国支配と海域世界の交錯」


 研究会後には懇親会を予定しております。また、資料代として200円ご用意下さい。

 皆様のご参加を、お待ちしております。

 
 *なお、海域アジア史研究会では発表者を募集しております。
  興味のある方は下記の連絡先までお気軽にお問い合わせ下さい。




――――――――――――問い合わせ先――――――――――――

〒560-8532 大阪府豊中市待兼山町1-5 大阪大学文学部・文学研究科
東洋史学研究室内  冨田暁(大阪大学文学研究科博士後期課程・特任研究員)
Tel(研究室): 06-6850-6111 / Fax(研究室): 06-6850-5091 

2009/10/24(土) 関西地区十月例会詳細・十一月予告

2009/10/17 24:33 地区例会info-sea

会員各位

ご案内が遅くなってしまいましたが、10月の関西例会の詳細と、11月の予告です。
10月は、若手によるタイ・ビルマのカレン特集です。国境をはさんで、民族、文化、国境や国家について考えます。ふるってご出席ください。
来月は11月28日、海域史のテーマで飯岡直子氏、蓮田隆氏によるご発表です。両月とも、定例(第二土曜日)とは異なる日程となりました。

10月例会
日 時  2009年10月24日(土)13:30~18:15
会 場  京都大学稲盛記念会館(川端通り荒神口角)3階中会議室

13:30~14:45 (質疑応答も含む)
報告1 須永和博氏(獨協大学外国語学部)
「「学習」という実践、あるいは「アイデンティティ化」の民族誌─タイ北部山地カレン社会におけるコミュニティ・ベース・ツーリズム─」

15:00~16:15 (質疑応答も含む)
報告2 久保忠行氏(神戸大学大学院総合人間科学研究科)
「「文化」の不在:ビルマ難民(カレンニー難民)キャンプにみるNGO支援の
インパクト」

16:30~17:45 (質疑応答も含む)
報告3 池田一人氏(東京外国語大学 非常勤講師)
「ビルマ植民地期末期における仏教徒カレンの歴史叙述―『カイン王統史』と
『クゥイン御年代記』の主張と論理』―」

総合討論

【発表要旨】

須永和博氏
 国家や資本による大規模な観光開発が、自然環境やホスト社会の生活文化に大
きなインパクトを与えてきたことの反省の上にたって、地域コミュニティが主体
的に観光開発に関与していくことで、自然環境の保全とコミュニティ開発を両立
させようという、コミュニティ・ベース・エコツーリズム(CBET)やコミュニ
ティ・ベース・ツーリズム(CBT)と呼ばれる観光実践が、多くの地域で広まっ
てきている。しかし、従来的な観光研究においては、観光の受け皿としてのコ
ミュニティという概念については、なかば自明のものとして扱われ、コミュニ
ティの状況依存性や歴史性、あるいはより大きな外部システムとの節合という問
題は、等閑視されてきた。
 本発表は、以上のような反省の上にたって、タイ北部山地カレン社会を事例
に、CBTに参加する「コミュニティ」の動態に接近することを目的としている。
そのなかでは、コミュニティの成員がエコツーリズム開発に参加する過程で、外
部の行為者や言説、知識との折衝を通じて新たな社会的アイデンティティを形成
し、コミュニティ内部で新たな社会性が再構成されていく過程について明らかに
したい。

2 久保忠行氏
 本報告では、タイ・ビルマ国境の難民キャンプでの国際NGO支援のインパクト
を、支援の受け手の立場から考察する。最長で20年間にわたる難民生活をとおし
て、人々が口々に語るのは、人間関係の変化である。この変化は、「キャンプに
は文化」がないからと説明される。これを問題視する人々は、「文化」が不在だ
から、自己本位に振る舞う社会問題を生じさせているともいう。この問題は、
「標準化」「規格化」されたNGO支援と無関係ではない。
 人間関係の変化は、特にキャンプ生まれの若い世代と、それ以外の者とのフリ
クションとしてあらわれている。それらは、親子関係、教師と生徒や夫婦の関
係、態度や振る舞いの違い、老人の社会的位置づけや近所づきあいのなどにみら
れる。このような社会問題を指摘するにあたって、人々は、それを「グローバル
な文化(あるいはNGO文化)があり、私たちの文化がない」とも表現する。この
事態を受けて人々は「自助組織(CBO:CommunityBased Organization)」を結成
し、NGO主体ではなく難民主体での社会問題の解決を図ろうとしている。しかし
この営みは、基本的には問題を解決させてはいない。
 国際NGOによる「標準化」、「規格化」された支援枠組みは、却って難民の
「層」をつくる。この結果、人々に不均等な給料への不満、否定的な自己認識、
二重基準による行動といった「不平等」「不均等」な現実を突きつける。これら
は、現実的な不満だけではなく、人々にとってはないものとしての「権利」の啓
蒙を通して確認される。この意味で、脆弱性という意味での難民性は所与のもの
でもあり、かつ、つくられ内面化されるものでもある。
 CBO活動には、個々人レベルでの助け合いもみられるが、組織の活動として見
た場合、それはNGOの「模倣」である。CBO活動は、何らかの形でNGOのやり方を
土着化し、「NGO文化」でありながらもCBOの独自性を発揮するようなものとは限
らない。CBO活動は、理念としては「NGO文化」によってもたらされた「不平等」
や、個人主義化に対処するための活動と位置づけられるが、現実には、「NGO文
化」に抗するようなものとはなっていない。つまり、難民主体のCBOの存在は、
長期化した難民キャンプが自律的な社会であることの指標とは限らない。報告者
は、これを自律的な社会がないことに対する難民側の主体的な応答と捉えたい。
それは、内面化された脆弱性(難民性)への応答であり、文化の「不在」に対処
するための(唯一の?)苦肉の策なのかもしれない。

3 池田一人氏
ビルマ植民地末期に相次いで出版された初めてのカレン史テキスト3種のうち、
仏教徒著者の2書を素材とする。
キリスト教徒によるカレン「民族」の主張は植民地期にさかのぼって多数見出せ
るのに対して、同時期における仏教徒側の「民族」としての名乗りの記録はごく
僅少である。したがって両書は、後世の歴史展開の中に位置づければ、ビルマ独
立(1948年)以後急速に拡大した、ビルマ民族/国民/国家主義に対抗するエス
ノナショナルなカレン意識のうち、仏教徒の民族意識形成過程の最初期を証言す
るテキストという意義をもつ。
この点をかんがみつつも、本報告では、両書にあらわれるビルマ仏教世界におけ
る正統な民族という主張と、その主張を支える宗教や王権観念の論理の特質を明
らかにすることに力点を置く。これはやがて、1930年代にいたる19世紀からのビ
ルマ世界において、伝統的な価値や概念に近代的な「民族」がいかに接ぎ木され
たか、ビルマ語の意味世界が総体としていかに変容したかを論ずることにもつな
がろう。同時に、政治的なビルマ民族主義運動の開始(ふつう1906年のYMBA設立
に起点が置かれる)を含めた、ビルマ世界における民族事象の発生を可能にさせ
た歴史的条件の検討という意義も射程に入ってくる。
従来、おもに外来・他律的なものとして論じられてきた植民地化における「民
族」の成立過程を、現地世界の歴史的連続の上で、主体的受容過程として論じう
る可能性について指摘したい。

世話人・連絡先
片岡樹・kataoka(at)asafas.kyoto-u.ac.jp
蓮田隆 hsd(at)cseas.kyoto-u.ac.jp
速水洋子 yhayami(at)cseas.kyoto-u.ac.jp

2009/10/24(土) 関東例会:10月例会のお知らせ(10月24日開催)

2009/10/08 8:18 地区例会info-sea

東南アジア学会 会員の皆様

関東例会10月例会(10月24日開催)の案内をお送りいたします。今回は西堀由里子会員による「宗教における社会参加:ミャンマー上座仏教僧と国際NGOによる活動を事例として」、および川島緑会員の「あるフィリピン・イスラーム知識人の政治思想:アフマド・バシル著『フィリピン・イスラーム史』にみるイスラーム改革主義とナショナリズム」の2報告です。詳細は下記をご覧ください。多くの方々のご来場をお待ちしています。

<10月例会>
日時: 2009年10月24日(土)13:30~17:45
会場: 上智大学2号館5階 510会議室 
http://www.sophia.ac.jp/J/sogo.nsf/Content/campusmap_yotsuya
http://www.sophia.ac.jp/J/sogo.nsf/Content/access_yotsuya
*当日は土曜日のため、正門(真田堀グラウンド側)しか開いていません。会場の2号館は、正門から入ってすぐ左側にある17階建て高層建造物です。

☆第一報告(13時30分~15時30分)
報告者: 西堀由里子氏(東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士課程)
コメンテーター: 福武慎太郎氏(上智大学外国語学部アジア文化研究室准教授)
報告題:「宗教における社会参加:ミャンマー上座仏教僧と国際NGOによる活動を事例として」
<報告要旨>
今日、上座仏教研究において本来二義的と捉えられてきた「宗教における社会参加」「宗教における社会・福祉活動」に着目した研究がみられるようになってきた。その背景には、元来世俗との関わりを捨て、涅槃の追求を理想とする僧侶が世俗への積極的関与を行う動きが各地で見られるようになったことが影響していると考えられる。こういった僧侶については一連の「開発僧」研究の中では、開発の主導的立場として注目され、その成果ばかりがクローズアップされてきた。そこでは彼らがどのような概念を持ち、活動に取り組んでいるかということについてはほとんど分析されなかった。
そこで本報告では、僧侶らがどのような思想や理論のもとで活動を行っているのかということを明らかにすることを試みることとする。具体的には報告者が調査を行ったミャンマー北西部に位置するザガイン山において社会・福祉活動を行う一僧侶を事例として挙げる。活動の中でも特に、僧侶が運営するサンガ病院(慈善病院)に着目し、このサンガ病院に後に参画することになる国際NGOとの関係などに触れながら、僧侶が社会・福祉運動を行うということに関してどのように捉え、またどういった理論が働いているのか。そして、一つの活動を通して僧侶と国際NGOの思惑がどのように交錯するのかということを両者の視点より考察する。

 
☆第二報告(15時45分~17時45分)
報告者: 川島 緑氏(上智大学外国語学部アジア文化研究室教授)
コメンテーター: 飯塚正人(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授)
報告題: 「あるフィリピン・イスラーム知識人の政治思想:アフマド・バシル著『フィリピン・イスラーム史』にみるイスラーム改革主義とナショナリズム」
<報告要旨>
報告者がこれまで収集してきたフィリピンのイスラーム知識人の著作(アラビア語、マラナオ語、英語等の雑誌、パンフレット、単行本)にもとづいて、1930-70年代における彼らの著述活動、ミンダナオ島ラナオ地域における出版活動の全体像を明らかにし、標記著作をその中に位置付ける。著者のアフマド・バシルは、フィリピンの代表的イスラーム知識人のひとりで、著名な教育者である。バシルをとりあげ、その経歴、著作、活動を検討する。彼は、1955年にサウジ・アラビア留学から帰国し、南ラナオ州にアラビア語を授業言語とする近代的イスラーム学校を設立し、イスラーム改革運動を推進した。彼の代表的著作である「フィリピン・イスラーム史」(1964年発行、アラビア語。アラビア語専門家の協力を得て邦訳を作成し近刊予定)に焦点を当て、その内容分析を通じて、そのイスラーム改革主義とナショナリズムに留意しつつ、彼の政治思想と歴史観を検討し、その特徴を明らかにする。さらに、その後、同書の影響を受けて発行されたマラナオ語出版物の内容を検討し、彼の思想や運動が地元のイスラーム知識人や学生、住民に与えた影響を考察し、アフマド・バシルがフィリピンのイスラーム運動、政治運動において果たした役割を論じる。

以上です。 

*なお、10月例会の次は11月例会(11月21日開催)となります。案内は11月はじめにこのメーリング・リストに流します。

根本 敬 
(東南アジア学会理事・関東地区担当、上智大学外国語学部アジア文化研究室)