▼ 2010/06/04(金) グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学」セミナーのご案内
皆様
いつもお世話になっております。海域アジア史研究会事務局の冨田暁です。
以下のセミナーの案内が回ってまいりましたので、皆さまにもお知らせさせて
頂きたく思います。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学」セミナー 第 49 回
「19 世紀半ばのインド洋西海域における奴隷交易とその廃絶活動
―二項対立図式の向こう側―」
講演者:
鈴木英明(日本学術振興会特別研究員/財団法人東洋文庫)
日本学術振興会特別研究員、財団法人東洋文庫所属。おもな研究対象は、
インド洋海域世界の交易者、中世アラビア語文献にみえる地理認識など。
最近のおもな業績に、「インド洋西海域と『近代』─奴隷の流通を事例にして─」
(『史学雑誌 2007 年)、「マドラは一着の服とコップひとつで旅立った─スワヒリ
世界のバティヤー商人たち─」(『自然と文化w)「修靴討海箸弌揶揄端法☆・屋宛凾タ年 )
などがある。
日時:
2010 年 6 月 4 日(金) 17:00 ~ 19:00
会場:
大阪大学人間科学研究科(吹田キャンパス)
東館2階 ユメンヌホール (参加無料)
要旨:
19 世紀半ばごろから本格化するインド洋西海域での奴隷交易廃絶活動を
大きな契機として、この海域でパクス・ブ リタニカが実現され、また、
周縁諸地域、特に東アフリカ沿岸部は植民地支配の時代を迎えることに
なる。
パクス・ブリタニカとしてのインド洋西海域、あるいは植民地としての
東アフリカ沿岸部の歴史を否定することはできない。この状況は 20 世
紀前半を貫き、現代へと繋がっていることは言うまでもない。こうした
状況の前段階としてイギリス側の奴隷交易廃絶活動を定置したとき、
19 世紀インド洋西海域の奴隷交易もまた、現代とまったく切り離した
過去として置き去ることはできない。
一般にインド洋
をイギリス側が廃絶させたという理解が多 く見られる。しかし、この一
般的な理解に単純に首肯することはできない。本報告は、19世紀半ばの
東アフリカ沿岸部を 事例にして、この地域が奴隷交易とその廃絶活動と
の狭間でどのように変化したのか、さらには、奴隷交易と廃絶活動との
拮抗における多様な行動主体たちについて明らかにする。そこで明らか
にされるのは、ヨーロッパ対非ヨーロッパなどの単純な二項対立では捉
えきれない実態である。
詳しい情報については下記リンク先をご覧下さい。
http://gcoe.hus.osaka-u.ac.jp/seminar20100604.pdf