ようこそゲストさん

事務局からのお知らせ/研究会などの案内

2010/06/05(土) 東南アジア学会第83回研究大会について

2010/02/06 23:44 研究大会info-sea

会員各位

東南アジア学会第83回研究大会について

東南アジア学会
大会理事 山本博之

東南アジア学会の次回研究大会(2010年度春季研究大会)は、以下の日時・会場で
開催されます。

日時:2010年6月5日(土)、6日(日)
場所:愛知大学豊橋校舎(豊橋市町畑町1-1)

また、研究大会の2日目に会員総会が予定されています。

研究大会の詳細と会場については5月上旬頃までに改めてお知らせいたしますが、
1日目は公募による自由研究発表、2日目は公募による複数のパネル報告を
予定しています。

自由研究発表またはパネル報告を希望する会員は、以下の各項目を記載のうえ、
大会理事(c83-sea[a]ml.rikkyo.ne.jp)までお送りください。
締め切りは2010年3月31日(水)(必着)です。

1.自由研究発表の場合
(1)発表題目
(2)発表要旨(400字程度。研究計画ではなく、発表の結論がわかるように書いて
ください。)
(3)発表者の氏名・所属・連絡先
(4)依拠した資史料または調査等
(5)本学会のいずれかの地区例会で最近発表したか発表予定である場合は、
その例会名および発表年月日

2.パネル報告の場合
(1)パネルの題目
(2)趣旨(400字程度)
(3)責任者の氏名・所属・連絡先
(4)予定される構成(報告者、討論者、司会者など)
(5)パネルの長さ(半日(2時間)または全日(昼食休憩をはさんで4時間)の
どちらかを選んでください。)

いずれの場合も、大会理事からの問い合わせのため、連絡先にはメール
アドレスや電話番号など、確実に連絡が取れる連絡先を明記してください。

大会理事で検討のうえ、個別に採否をお知らせします。

多くの会員の多彩な分野からのご応募をお待ちしています。

なお、学生会員が自由研究発表またはパネル報告で報告する場合は、
本学会の規定に従って旅費を補助することができます。旅費の補助を
希望する方は、上記の申し込み時にその旨お知らせください。

【返信用アドレス】  c83-sea[a]ml.rikkyo.ne.jp
※電子メールが使えない場合には、「東南アジア学会春季大会報告
申込書」と朱書して以下に郵送してください。
〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町46
京都大学地域研究統合情報センター 山本博之研究室

2010/05/22(土) 国際ワークショップのお知らせ( Singapore Cinemas (22 May 2010)

2009/12/30 9:29 国際会議info-sea

*学術渉外担当の吉村真子です。

国際ワークショップのお知らせです。

国際ワークショップ:Singapore Cinemas: The Locations of
           Film Exhibition
日程:2010年5月22日
報告申込み締切:2010年2月12日
開催場所:シンガポール

面白そうですね。映画好きとしては行きたいところです。
(しかし、大学の学期中ですね。)

吉村真子

―――――――――――――――

CALL FOR PAPERS (Deadline: 12 February 2010)

Singapore Cinemas: The Locations of Film Exhibition

This workshop is brought to you by Asia Research Institute, National University of Singapore

in collaboration with Singapore Heritage Society and National Library Singapore

Date: 22 May 2010
Venue: The National Library Building, The POD, Level 16

Website:
http://www.ari.nus.edu.sg/events_categorydetails.asp?categoryid=6&eventid=1004

Singapore has been home to a rich and diverse film culture, anchored by unique sites of exhibition showing films in various languages/dialects and formats. This workshop aims to document the history of film exhibition in Singapore by inviting methodologies such as archival research as well as oral history and incorporating disciplines such as film studies, architectural history, geography, and local Singapore history. Each contributor to the workshop is encouraged to focus on a specific place for film going in Singapore, from the silent era to the present, from kampong areas to downtown, ranging from the picture palaces to mobile film units and open-air cinemas.

Issues to be considered can include nostalgia and memory, cinephilia, heritage conservation and urban development, kampong life, class division, language differences, immigrant experiences, censorship, advertising, cinema's relationship with neighboring places of consumption, place of cinema in culture of local community, and youth culture - among other topics. In tracking the histories of certain places for film-going in Singapore, this workshop thus also hopes to contribute to a history of everyday life and culture in Singapore.

This one-day event will be held at the National Library of Singapore, in conjunction with the library's Singapore 101
(SG101) programme, and is organized in collaboration with the Singapore Heritage Society. The conference will support an exhibition of images and artifacts from Singapore's film exhibition heritage to be installed at the National Library.

The following is a list of possible cinemas for discussion, while this list is far from exhaustive and ideas for other locations are more than welcome:

Capitol Theatre, Cathay Cinema, The Alhambra, Garrick, Rex Cinema, King's Theatre, Lido Cinema, The Majestic, Cinemas in Great World/New World, Kreta Ayer People's Theater, Oriental Theatre, open air cinemas, mobile film units, alternative venues for experimental film, film society meeting places.

SUBMISSION DETAILS

Participants should submit a 250-word abstract and a short paragraph of personal self description by 12 February 2010 .

Interested participants are also encouraged to indicate whether they have any material from their research or personal collection that might be available for inclusion in the accompanying exhibition.

The proceedings of the workshop and related documentation and research material will be published in an edited volume.

Click here for the Paper Proposal Form
<http://www.ari.nus.edu.sg/showfile.asp?eventfileid=509>.

Please submit and address all applications to Dr Charles Leary
(charles.learya[a]nus.edu.sg) of the Asia Research Institute.

CONTACT DETAILS

Workshop Convenor

Dr Charles LEARY (charles.leary@nus.edu.sg) Asia Research Institute, National University of Singapore
Tel: (65) 6516 7787

Secretariat

Miss Alyson ROZELLS
Asia Research Institute, National University of Singapore
#10-01 Tower Block,469A Bukit Timah Road, Singapore 259770
Email: alysonrozells[a]nus.edu.sg
Tel: (65) 6516 8787
Fax: (65) 6779 1428

<http://www.ari.nus.edu.sg/>

2010/04/23(金) アジア太平洋研究賞受賞候補者推薦について

2010/02/21 21:45 お知らせinfo-sea

東南アジア学会会員各位

アジア太平洋フォーラム・淡路会議より事務局宛に、第9回アジア太平洋研究賞受賞候補者推薦についてのご案内をいただきました。
募集要項等については、次のwebサイトにて入手することができます。
http://www.hemri21.jp/awaji-conf/

総務・加納

2010/04/02(金) Danny Wong Tze Ken 教授研究会のご案内(日本ベトナム研究者会議)

2010/03/07 21:18 研究会・学会などinfo-sea

会員各位

今般、マラヤ大学歴史学科のDanny Wong Tze Ken教授が京都大学
地域研究統合情報センター客員教授として来日されることになり
ました。日本ベトナム研究者会議では教授をお招きし、以下の要領で
ベトナム史に関する研究会を開催いたしますので、多数のご参加を
いただければ幸いです。

               記

日時:2010年4月2日(金)18時~20時
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階 コラボレーションルーム3
(京王井の頭線駒場東大前駅東大口下車徒歩5分、地図は以下のURL参照)
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html
タイトル:"The Nguyen Lords and China during the 17th and 18th
Century: Tribute, Trade and Religion" (英語、通訳なし)

                        以  上

――――――――――――――――――――――――――――――――――
岩月 純一 IWATSUKI Junichi
(mailto:jun[a]boz.c.u-tokyo.ac.jp)

東京大学大学院総合文化研究科
Graduate School of Arts and Sciences,
University of Tokyo

2010/03/31(水) アジア農村社会学会大会(9月6~10日、フィリピン)のご案内

2010/02/21 21:40 研究会・学会などinfo-sea

東南アジア学会会員の皆様

 2010年9月にフィリピンで、アジア農村社会学会(ARSA)の第4回大会が下記のように開催されますのでご案内申し上げます。日本側の事務局が日本村落研究学会であり、その国際交流委員として私も運営に関わっています。プロシーディングが学会誌”Asian
Rural Sociology”として刊行される予定ですので、特に業績を稼ぎたい若手の研究者にお勧めです。アジア農村「社会学」会ですが、狭い意味で社会学でなくても広い意味で農業・農村に関わるものであれば何でも対象となります(私も本来は農業経済学出身で社会学ではありません)。

大会テーマ: The Multidimensionality of Economy, Energy and Environmental Crises and their Implications for Rural Livelihoods.
日程:2010年9月6日(月)~10日(金)
開催地:Hotel Venezia(予定), Legazpi City, Philippines
登録料:日本人有職者350$ 学生200$
アブストラクトの提出期限:2010年3月31日
登録締め切り:2010年3月31日
フル・ペーパー:2010年4月30日(延期の予定)

 アブストラクトの送付先と登録方法については、ARSAのホームページを参照してください。
ARSAのホームページ:http://www.arsa1996.org/html/index.php

 また日本村落研究学会のホームページにも第4回大会の関連情報を掲載します。
 日本村落研究学会のホームページ:http://www.kyoto-gakujutsu.co.jp/gakkai/sonken/

 Legazpi City行きのツアー催行の可能性については旅行会社と交渉中です。結果につきましては、日本村落研究学会のホームページに掲載いたします。

 本件に関する問い合わせは私までもしくは、下記の担当者にお願いします。
ARSA副会長・日本村落研究学会国際交流委員長  池上甲一(近畿大学農学部)
電話:0742-43-9203  Fax:0742-43-1593


岡江恭史(農林水産政策研究所)
http://www.maff.go.jp/primaff/kenkyu/kenkyuin_syokai/okae_takasi.html

2010/03/27(土) 関西地区3月例会のご案内

2010/03/07 21:04 地区例会info-sea

会員各位
3月の関西例会のご案内です。若手の芸能研究の企画となりました。
ご参加お待ちしております。

  日 時  2010年3月27日(土)13:30~17:30
会 場  京都大学稲盛記念会館3階 中会議室

アクセス:http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html
建物位置:http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

報告1 岩澤 孝子氏(国立民族学博物館)
「文化資源としての「キンカラーの舞」―タイ、メーホンソーン県におけるシャ
ンの芸能実践―」

報告2 冨岡 三智氏(大阪市立大学文学研究科)
「ジャワ舞踊「ルトノ・パムディヨ」の表現に見られる「インドネシアになる
mengindonesia」ということ」

(尚、4月は4月17日(土)、小田なら氏、小島敬裕氏のご発表となります。)

【発表要旨 Abstracts】

発表要旨1 岩澤孝子氏

 タイの音楽舞踊を中心とした芸能は、宮廷の庇護を受けて発展した舞踊劇の伝
統に基づく古典芸能とそれ以外の民俗芸能に二分されるのが一般的である。民俗
芸能については、タイにおける文化地理上の区分(北部、中央部、東北部、南
部)である4つに細分される。北部タイの芸能のなかには、チェンマイを中心と
して栄えたラーンナー様式の芸能とともに、山地諸民族の芸能やモーン、シャン
など、この地域に居住する諸民族の芸能も多く含まれており、タイ北部の伝統芸
能というカテゴリーの内部で、シャンの伝統芸能が占める割合は決して少なくない。

 今から20年ほど前、シャンの芸能文化は、シャンの人々の間で興味が失わ
れ、後継者不足のため、衰退の危機にあったと見られている。しかし、外部評価
があがったことで、シャンの人々のアイデンティティーの源として再評価される
という新たな動きが現れ始める。タイ国内においてシャンが最も多く居住する
メーホンソーン県においては、近年彼らの伝統文化の継承が行政の指導で活発化
してきている。その主な舞台は学校である。シャンの芸能実践は、その後継者不
足問題を長年抱えてきたが、こうした動きのおかげで、新たな担い手を獲得する
とともに、再びシャンの人々自身の興味を取り戻すことができるようになったと
考えられる。

 本報告は、シャンの芸能実践の現状を把握することを目的とする。なかでも、
「キンカラーの舞」は、近年シャンの内(うち)・外(そと)を問わずに演じら
れる国レベルの文化資源となっているが、同時に現在メーホンソーン県の文化資
源としても大きな地位を占めるようになっている。このキンカラーの舞に焦点を
当て、シャンの芸能文化がメーホンソーン県に居住するシャンの人びとの間で、
どのように認知され、伝承されているかを明らかにしたい。

発表要旨2 冨岡三智氏 

*1 **はじめに***

「ルトノ・パムディヨRetna Pamudya」は、「マハーバーラタ」に登場する女戦
士スリカンディが、ビスモを倒すエピソードを女性の単独舞踊によって表現した
ジャワ舞踊である。ジャワ、スラカルタSurakarta宮廷の舞踊家クスモケソウォ
RT Kusumokesowoが第1回政府派遣芸術使節misi kesenianのジャワ舞踊演目とし
て1954年に振り付けた作品で、宮廷舞踊の動きを使って振り付けられた舞踊作品
の嚆矢であり、現在はジャワ舞踊の基礎的な演目として定着している。

クスモケソウォは1950年に設立されたインドネシア初の国立音楽コンセルバトリ
Konservatori Karawitan Indonesia(現・芸術高校)スラカルタ校の最初の舞踊
教師であり、また1961年から観光のために始まったプランバナン寺院の「ラー
マーヤナ・バレエRamayana Ballet」の初代振付家でもある。

スラカルタ宮廷は1755年にマタラム王朝の分裂により生まれた。オランダ植民地
時代は自治領を有していたが、インドネシア独立後は政治的実権を失った。

本発表では、「ルトノ・パムディヨ」の舞踊表現を分析することによって、独立
後のインドネシアにおける新しい女性像や、そのような女性像を生み出した背景
を探ることによって、「インドネシアになるmengindonesia」という国のテーマ
が1950年代のジャワ舞踊でどのように実現したのかを考察する。

*2 **新しい舞踊表現***

ジャワ舞踊には宮廷舞踊の系譜と民間舞踊の系譜がある。「ルトノ・パムディ
ヨ」で用いられている宮廷舞踊の動き(laras, golek iwak, engyek, lembehan,
sindet…)は、それ以前は民間で全く知られていないものであった。これらが
ジャワ舞踊の基本的な動きとして民間舞踊にも取り入られるようになるのは、こ
の作品以降のことである。

ジャワ舞踊において宮廷舞踊はすべて群舞であり、振付によってテーマを表現す
るが、単独舞踊(ソロダンス)は民間舞踊にしか存在せず、半ば即興的な踊りで
踊り手の個性や魅力をアピールする。「ルトノ・パムディヨ」は宮廷舞踊の動き
を用いた舞踊でありながら単独舞踊であるという点でユニークであり、かつ現在
に至るまでそのような作品は作られていない。

男性の単独舞踊は物語のキャラクターを表現する。商業舞踊劇で王の役を務める
スター舞踊家の顔見せに使われる。一方、女性の単独舞踊はロンゲン、タレ
デッ、レデッと呼ばれる大道芸の女性が性的表現をとるもので、彼女たちはしば
しば売春も行う。「ルトノ・パムディヨ」は女性の単独舞踊でありながら物語の
キャラクターを表現するという、男性的な性格を持つ舞踊である。

スリカンディとビスモの戦いのエピソードはワヤンwayang(影絵)や民間の商業
舞踊劇でしばしば描かれる。スリカンディは女ながらパンダワ軍の司令官であ
る。ビスモはコラワ軍の司令官であるが、高潔な求道者として両陣営から師事さ
れている。「ルトノ・パムディヨ」ではビスモを倒さねばならないスリカンディ
の内面の葛藤が描かれるが、そのような内面の葛藤は宮廷舞踊、特に宮廷男性舞
踊のテーマであった。また、ジャワ版「マハーバーラタ」ではスリカンディは霊
および霊的な力を持った矢の助けを借りてビスモを倒すが、「ルトノ・パムディ
ヨ」ではそのような要素は省略され、ている。「ルトノ・パムディヨ」は、スリ
カンディを男性キャラクターのように社会的地位と権限を持って内面の葛藤をす
る人間として描いているが、このような舞踊は、インドネシア独立以前には存在
しなかった。 宮廷の内外を問わず、女性の踊り手は男性に性的に見られる従属
する存在であった。宮廷の踊り手は幼少から後宮に住みこみ、長じては王の側室
となったからである。

したがって、「ルトノ・パムディヨ」は、一般の女性にとって、性的に見られる
ことなく人前で踊ることのできる、自立した人間性を表現できる初めての作品で
あった。

*3** 舞踊評***

1970年代に国立音楽アカデミーAkademi Seni Karawitan Indonesia(現・芸術大
学)スラカルタ校学長となるゲンドン・フマルダニが、1959年に「ナショナル
Nasional」紙に「ルトノ・パムディヨ」についての舞踊評を寄せている。フマル
ダニは、クスモケソウォを、インドネシアにおけるモダン・ダンスのパイオニア
と同等に見なし、同作品は伝統舞踊の振付手法にしたがっているが、伝統舞踊の
装飾的な面が省かれ、新しい感覚を表現していると述べている。伝統舞踊には物
語を説明したり、踊り手を見せたりするための装飾的な要素が多いが、それらを
排してテーマ表現を強調している点が1950年代に大きなインパクトを与えたこと
が分かる。

*4** 国立芸術学校の設立と観光政策***

このような作品が生まれた理由として、第一に、クスモケソウォが性的な表現の
ある女性舞踊はインドネシアという国家を代表する舞踊としてふさわしくないと
考えていたことがある。現在ではスラカルタを代表する舞踊として有名なガン
ビョンgambyong(ロンゲンなど大道芸の女性の踊りの系譜)を芸術使節の舞踊の
演目に加えなかったのはそのためである。

クスモケソウォがインドネシアを代表するにふさわしいと考えていた舞踊は、ワ
ヤンの物語、つまり「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」に基づいているもの
であった。それらは古代のヒンドゥー・ジャワ文化の遺産として貴族から庶民ま
で幅広い階層の人々の知の源泉になっており、キャラクターを通して哲学的な
テーマが表現されているからである。

第二の理由として、クスモケソウォはインドネシア初の国立芸術学校の教師とし
て、舞踊教育のカリキュラムを打ち立てなければならなかったことがある。コン
セルバトリはスラカルタ宮廷の王子が設立し、宮廷芸術をもってインドネシア国
民を啓蒙教化することを柱にしていた。

音楽に関しては19世紀末に音楽理論が宮廷で完成していたため、コンセルバトリ
ではそれをそのままカリキュラムに導入したが、舞踊に関しては宮廷での体系化
が遅れていた。それは宮廷舞踊が王権や後宮制度と結びついていたからである。
宮廷舞踊演目が解禁されるのは1970年になってからである。そのようなジレンマ
の中、1950年にクスモケソウォはジャワ宮廷舞踊の語彙や語法を学ぶ基礎練習メ
ソッドを作り上げていたが、次いで、基礎練習の次に教えるべき舞踊作品を振り
付ける必要性に迫られていた。学校で十代の学生に教える女性舞踊として、従来
からあった性的な女性舞踊―民間であれ宮廷であれ―はふさわしくなかった。宮廷
舞踊としての格調やテーマを備えながら、しかし宮廷制度とは切り離されてい
て、一般の女性が踊るのにふさわしい舞踊として「ルトノ・パムディヨ」は作ら
れた。

政府が派遣した第1回芸術使節では、インドネシアの代表的な地域の音楽と舞踊
が紹介され、スラカルタからはコンセルバトリの演奏家と踊り手が出演した。さ
らに「ルトノ・パムディヨ」を初演したジョコ女史が、帰国後にコンセルバトリ
でクスモケソウォの助手となり、以後定年まで「ルトノ・パムディヨ」を教え続
けた。これらのことから、「ルトノ・パムディヨ」は学校教育に組み込むことを
視野に入れて作られたことが明らかである。

*6** 終わりに***

「ルトノ・パムディヨ」は、_独立_後のインドネシアにおいて、宮廷舞踊をベー
スとしながらも宮廷制度から_独立_し切り離された舞踊として振り付けられ、男
性から_自立_した女性を描いた作品である。このようなインディペンデンスの表
現は、フェミニズムの精神から生まれたのではなく、インドネシアという、既存
の地域枠組み(ジャワ、バリ、スマトラ…)を超えたアイデンティティを形成し
なければならないという状況から生まれた。

そのように言えるのは、クスモケソウォが宮廷舞踊家としては最も保守的な人物
として知られ、女性は男性によって庇護されるものだと考えていたからであり、
さらに、インドネシアになる、インドネシア化する、という意味の「ムン・イン
ドネシアmengindonesia」という概念は、クスモケソウォのみならず1950年代に
活躍した芸術家にとって共通の大きなテーマだったからである。

そして「ムン・インドネシア」を推進したのが学校教育と観光PRであった。つま
り、インドネシアでは学校教育において内からのアイデンティティ形成を図りつ
つ、観光によって外へアイデンティティを主張することによって、その自己イ
メージを形成してきたのである。

世話人・連絡先
片岡樹・kataoka(at)asafas.kyoto-u.ac.jp
蓮田隆志 hsd(at)cseas.kyoto-u.ac.jp
速水洋子 yhayami(at)cseas.kyoto-u.ac.jp

2010/03/24(水) 九州地区研究会( 3 月 24 日)のご案内

2010/03/07 21:20 地区例会info-sea

東南アジア学会 学会員の皆様

九州では、早や桜の花もほころび始める時季となりました。
九州地区例会では、以下の研究会を予定しております。年度末のいつにも増してお忙しい時期とは存じますが、多数の皆様の参加をお待ち申し上げます。

***********************************

東南アジア学会九州地区研究会
(第25回APU東南アジア研究フォーラムとの共催)

●日時 3月24日(水) 16時―17時30分
●場所 立命館アジア太平洋大学 B棟 3階 SPR1
http://www.apu.ac.jp/home/modules/keytopics/index.php?id=226

●タイトル
「特殊講義 東南アジア研究入門 3年間の歩み:多学部・多教員・多文化の試み」

●発表者:
近藤まり(国際経営学部教授)
井口由布(アジア太平洋学部准教授)
笹川秀夫(アジア太平洋学部准教授)
田原洋樹(アジア太平洋学部専任講師)

●発表概要:
立命館アジア太平洋大学では、福井捷朗名誉教授の発案により過去3年間にわたって、学部・専門を超え、多教員による、多文化環境での、東南アジア入門という特殊講義を行ってきた。日本人学生は、そこで何を学んだのか。国際学生への教育も含めて、今後の課題は何か。学生へのアンケート、インタビュー、その他の 調査結果を踏まえて考える。

●なお、研究会のあと、懇親会を予定しておりますので、併せてご参加ください。
●問い合わせ先:
 近藤まり(立命館アジア太平洋大学国際経営学部)
 mkondo[a]apu.ac.jp
 田村慶子(北九州市立大学大学院社会システム研究科) 
 keikott[a]kitakyu-u.ac.jp
 松永典子(九州大学大学院比較社会文化研究院)
 mnori[a]scs.kyushu-u.ac.jp


以上。

2010/03/22(月) 石井米雄先生・弘子夫人をおくる会

2010/03/01 22:30 研究会・学会などinfo-sea

東南アジア学会会員
各位

標記の件について、おくる会の実行委員会より、同会の案内がアナウンスされました。

会場は神田の学士会館ですが、事前の申し込みが必要となります。
参加を希望される方は、下記URLをごらんになって手続きをおすすめください。

「石井米雄先生・弘子夫人をおくる会」
http://farewell0322.blog31.fc2.com/

林 行夫

2010/03/19(金) 国際ワークショップ「アジアにおける非伝統的安全保障問題」(3月19日、20日)

2010/03/07 21:13 国際会議info-sea

皆様

このたび政策研究大学院大学グローバルCOEプログラムでは下記の通
りワークショップ「アジアにおける非伝統的安全保障問題」を開催す
ることとなりました。

詳細なプログラム、講演者につきましては添付(1, 2)をご高覧頂ければ幸い
です。
どうぞ、奮ってご参加くださいますようよろしくお願い致します。

             記

テーマ「アジアにおける非伝統的安全保障問題」

日時:平成22年3月19日 (金) 013:00~20:00
    (受付12:30~、レセプション18:30-20:00)

     平成22年3月20日 (土) 9:30~12:50(受付9:00~)

場所:政策研究大学院大学(GRIPS) 1階会議室 1A,1B
   http://www.grips.ac.jp/jp/docs/map.pdf
   (最寄り駅は、日比谷線・大江戸線「六本木」、千代田線「乃
木坂」)

主催:政策研究大学院大学G-COEプログラム「東アジアの開発経験と
国家建設の適用可能性」、京都大学東南アジア研究所科学研究費補助
金(基盤研究(A))「東南アジアの「非伝統的」安全保障‐国家の対
処能力と地域協力体制の現状と課題」

参加費: 無料(要事前登録)

言語: 日本語、英語(日⇔英 同時通訳あり)

*参加ご希望の方は、お手数ですが下記のウェブサイトより必要事項
(お名前、ご所属、Eメール、参加セッション)をご入力の上、3月15
日(月)までにお申し込み下さい。
URL:https://ssl.form-mailer.jp/fms/6e6173d889407

*なお、会場の座席数が限られているため、まことに勝手ながら、申
し込み受付は先着順とさせていただきます。
*学外の方で当日お車で来られる方は、事前に車種・お車の色・ナン
バーをお知らせください。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
問合せ先:政策研究大学院大学
グローバルCOEプログラム/政治研究グループ
担当:横山
Email:s-yokoyama[a]grips.ac.jp Tel: 03-6439-6133

2010/03/19(金) 第 46 回東南アジアの社会と文化研究会のお知らせ

2010/03/01 22:37 研究会・学会などinfo-sea

第46回「東南アジアの社会と文化研究会」のお知らせ

「東南アジアの社会と文化研究会」を、以下のとおり開催いたします。オープンな研究会ですので、ふるってご参集くださいますようお願いいたします。

◆日時
2010年3月19日(金) 16:00-18:00

◆場所
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 
総合研究2号館(旧・工学部 4号館)4階 会議室(AA447)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html

◆話題提供者
福岡正太氏(国立民族学博物館)

◆演題
聖人の力を伝えるガムラン:チルボンのゴン・スカティ

◆要旨
 ジャワ島西部北海岸の町チルボンのカノマン王宮には、儀礼的ガムランであるゴン・スカティが伝えられ、年に1度、預言者ムハンマドの生誕祭ムルダンに演奏される。このゴン・スカティを取り上げ、東南アジアに広がるゴング音楽やインドネシアのガムランの中にどのように位置づけることができるか、チルボンの歴 史や文化の中でどのような役割を果たしてきたか、そして、世代交代が進む中で、特にイスラームとのかかわりにおいて、ゴン・スカティを支える価値観にどのような葛藤がみられるのかを考察したい。
 ゴン・スカティは、他のガムランと比較すると、東南アジア島嶼部に広くみられるゴング・チャイム(小型のゴングを複数並べてメロディを奏する楽器の総称)を中心したアンサンブルとの共通点を多くもち、比較的古い形を残すガムランである。ガムランは、ヒンドゥー・ジャワ文化の重要な部分を占めているが、ゴン ・スカティは、聖人グヌンジャティ王がイスラームを広めるためにもちいたとされ、そのバラカ(聖人に授けられた超能力)を伝えていると考えられている。一方、ゴン・スカティを支える神秘主義的な信仰は、正統的なイスラームとは相いれないものであり、チルボンの人々の間にも微妙な価値観の葛藤を生み出しつつある。



研究会ホームページ
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kenkyuukatsudou/syakai-bunka/index.html

[研究会世話人/事務局]
杉島敬志 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
林行夫 (京都大学地域研究統合情報センター)
速水洋子 (京都大学東南アジア研究所)
伊藤正子 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
片岡樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

お問い合わせ先 kataoka[a]asafas.kyoto-u.ac.jp
片岡樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

備考
・事前の参加予約は必要ありません。
・当日は、資料代として 200円をいただきます。